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まてぃの徒然映画+雑記

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2006.12.12
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カテゴリ:その他の映画
3本続けて戦争映画を観てしまった。

これはカンヌでパルムドールを受賞した作品。あの「大地と自由」や「ケス」の監督ケン・ローチ。

物語は17歳の若者が突然武装警察隊に殺されるところで幕を開ける。デミアンはロンドンで医者になろうと思っていたが、旅立つ日に武装警察隊の暴行にひるむことなく立ち向かう同胞を見てここに残って戦うことを決心する。そしてイギリス部隊と戦う日々。ついに休戦となり大幅に自治権を認められるが、いまだ英王国の支配下にあることを現実的な一歩と認めるグループと、富がイギリスに奪われる構図は何も変わっていないとして、完全な共和制を目指すグループとにわかれ対立し、内戦状態に。デミアンと兄で英王国からの独立戦争のリーダーの一人、テディも敵同士となり。。。

アイルランドの若者は、ゲール語の「ミホール」という名前をなのり、英語名の「マイケル」をいわないだけで殺される。常識を逸した現実。爪を剥ぐ拷問、それに耐えるテディ、治療するデミアン。そうした独立戦士を手助けする女性たち。民族(その定義も非常に曖昧だが)全体で独立闘争を支援する。しかし自治権を得たあとに勃発する漸進派と急進派の対立。ひとつの対立が終わると、またひとつの対立が生まれる。肉親や幼なじみですら殺さなければいけない運命。

「硫黄島からの手紙」でも感じたが、戦争はいけない、というお題目も大切だが、それ以上に自分の信じる道をいく登場人物の心を感じた。テディはアイルランド自由国軍の一員となり、デミアンは反対派の道をいく。兄弟でさえ異なる信条。そしてその信条と仲間に殉じるデミアン。家族も大切だし、仲間も大切。まさに究極の選択ではなかろうか。最後にみずからデミアンを射殺する指令を出すテディ、そして遺骸にすがって泣き崩れる。

何が正義なのか、何が真実なのか、何に殉じればいいのか。すべては自らの意志において決めること。たとえ家族を失う結果になろうとも。そうした場面に自分が直面しないことを祈るのみ。

静かに、深く感動しました。

公式サイトはこちら

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最終更新日  2009.05.10 22:21:41


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