テーマ:最近観た映画。(38002)
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![]() オーストラリアのダーウィンと北部地域を舞台にして、アボリジニの問題や太平洋戦争を織り交ぜながらストーリーは進んでいく。二コール・キッドマンが主人公の英国貴族夫人サラ・アシュレイを演じているんだけど、凛々しい姿がかっこよくて印象的。ヒュー・ジャックマン演じるドローヴァーは野性味あふれる荒くれ者の牛追いだけど、正義感や自由を愛し、そして何より男気のあるヒーローで、まあかっこよすぎてあんな男がいたら誰だって惚れちゃいます。 当時はまだ白豪主義をしていたのかな、アボリジニは黒人と呼ばれてパブにも入れないし、明確に差別されていた。そして白人との間に生まれたハーフは「クリーミー」と呼ばれて、神の島に集められてキリスト教の神父が一生懸命に神の恵みでなんとかしようとしている。ま、第二次大戦前の帝国主義の時代だから仕方ないか。むしろアボリジニを仲間としているサラやドローヴァーのほうが珍しいくらいだから。サラなんてハーフのナラを自分の子供のように世話をして、ナラが神の島に送られた後も「絶対会いに行くから」とダーウィンに滞在してる最中に、日本軍の攻撃に巻き込まれちゃう。でもそんなナラも最後にアボリジニの呪術師の孫として旅立っていくのは、今のオーストラリアのアボリジニに対する敬意かな? 雄大なオーストラリアの大地をCGで描いているのだけれど、やっぱりCGはCGなんだよねぇ。あんなたくさんの牛の突進なんてCGでしかできないけれど、だからこそすこし興ざめしてしまうわけで。日本軍の戦闘機なんかもそう、なにかしら違和感を感じちゃってる。自然の神秘を象徴するアボリジニの呪術師を登場させてるくらいなんだから、もう少し自然っぽく撮ってほしかったなぁ。雄大な砂漠っていうと、最近「アラビアのロレンス」を大スクリーンで観たばかりで、もちろんオールロケだったからその迫力たるや、CGの比じゃありません。CGで自然を描くのって難しいよね、今までみた印象では艶っぽさや瑞々しい感じ、質感なんかがロケの方が圧倒的に自然の雰囲気を出してるかな、と思うし。 でも長い時間飽きずに楽しめたのもCGの迫力があったからだろうし、難しいよね、そのあたり。 公式サイトはこちら 2/14 虎ノ門ニッショーホール ![]()
最終更新日
2009.02.16 21:44:22
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