まてぃの徒然映画+雑記

2009/11/29(日)12:19

きみに微笑む雨 好雨時節

韓国映画(29)

『八月のクリスマス』の名匠ホ・ジノ監督が大地震から一年後の中国四川省、成都を舞台に描くラブ・ストーリー。 韓国から成都に出張してきたドンハ(チョン・ウソン)は、かつて漢詩を学んでいたこともあり、出張の合間に名所の杜甫草堂に立ち寄る。そこで聞こえてきた懐かしい声は、アメリカでかつて一緒に学んだメイ(高圓圓:カオ・ユアンユアン)で、二人は10年ぶりにばったりと会う。その日一緒に夕食をとった二人だったが、自転車に乗っていたことや、それぞれのクラスメイトとの交友関係など微妙なところで記憶が食い違う。それでも食後に街を散歩しながら、街頭でのダンスを一緒に踊ったり、急に降ってきた雨に一緒に雨宿りしたり、徐々にあの頃の気持ちが戻ってくる二人。 大学時代、メイに好意を持っていたドンハは、共通のクラスメイトに自転車に乗っていた証拠写真を送ってくれるように依頼し、出張の目的である四川大地震で被災した現場の復興状況を視察する。現地のミーティングに出席し、出張の仕事を終えたドンハは帰りの空港で支社長の見送りを断り、仕事を早退してきたメイと落ち合う。 もう一泊することにしたドンハはメイとホテルの部屋に入るが、最後はためらうメイ。ドンハは最後の食事に韓国料理屋を選ぶが、そこで支社長とばったりと会い、二人だけの食事のはずが支社長も交えた会食になる。そこでメイはドンハの制止を振り切り帰ってしまう。支社長の相手をして、一人部屋で飲み直して酔いつぶれるドンハだが、翌朝メイから「空港まで送るわ」という電話で目覚める。 メイの車で空港に向かうが、地震のPTSDか、メイが突然具合が悪くなり、倒れてしまう。メイが救急車で病院にいき、付き添うドンハは本社にもう一日遅れる連絡を入れなければいけない。メイが倒れたと聞いて駆けつけてきた杜甫草堂の上司は、メイが大地震で夫を亡くしたことをドンハに明かす。メイの不安定な行動はそれが原因だったのだ。 後を上司に託して韓国に戻ったドンハは、自転車をメイに贈る。そして今度はプライベートで成都を訪れ、杜甫草堂の前でメイを待つ。。 四川大地震の一年後を舞台に描かれていて、目に見える崩壊現場とともに親しい人を亡くした人の目に見えない精神的なショックにも焦点を当てている。きっとメイも同僚の夫を亡くして気丈に振舞っていたものの、ドンハに会ってかつての恋心が復活しつつ亡くなった夫への想いとの間で、揺れ動いたのだろう。 ドンハを演じるチョン・ウソンは『グッド・バッド・ウィアード』に引き続き、かっこいい男。ウソンファンが多いのも頷けます。 高圓圓は『プロジェクトBB』にも出演していたけれど、気づかなかった~。でも素敵な女優さん。揺れ動く女心をなかなかうまく表現しています。 作品自体はちょっとおとなしめだったかな。 公式サイトはこちら 11/23 109シネマズ川崎 八月のクリスマス 12/26からシネスイッチ銀座他で公開!

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る