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まてぃの徒然映画+雑記

2009.12.14
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カテゴリ:その他の映画
ナチ占領下のデンマークで、ナチやゲシュタポへの協力者とおぼしき人物を次々と暗殺していくレジスタンス組織のヨーンとベント。彼らに対する取り締まりは苛烈をきわめ、ついには懸賞金までかけられるが、消防や警察、一般市民の協力もあり、すんでのところで逃げおおせている。

彼らがアジトにしているパブのカウンターに、ある日見慣れない金髪の女がきていたのをベントは見逃さなかった。ドイツ軍御用達のホテルに泊まっていたため彼女が怪しいとふんだベントは、部屋で彼女を待ち伏せる。しかし彼女に言葉巧みにはぐらかされたベントは、ついにケティと恋人関係になることに。

一方、ヨーンは妻子ある身だったが、お尋ね者の身柄では一緒に暮らせるはずもなく、たまに会っても娘にプレゼントするお金すら持ち合わせていなくて仲間から借りる始末。おまけにナチ協力者の雑貨屋で強盗まがいのことをして、妻と娘に贈り物をするのだった。しかし生活に困っていた妻は、別の男性と一緒になることを決め、ヨーンもそれを受け入れる。

英国と連絡をとっている指令塔のヴィンターから、ベントの恋人であるケティの暗殺命令が出された。二重スパイだというのだ。ヨーンとベントはそれよりゲシュタポのトップであるホフマンを殺す、というが、ヴィンターからそれはダメだ、ときつく止められる。ベントはケティの部屋で彼女を待つが、やってきた彼女からヴィンターには英国の指令など出てなくて、ナチの協力者に紛れて自分に都合の悪い人間も消しているのだ、と聞かされて、心がゆれる。

茫然とした二人がアジトに帰ると、ヴィンターはストックホルムに逃げた後だった。組織に利用されただけだったのか、自分たちが殺してきたのは本当に売国奴だけだったのか、疑念が残る二人は、ホフマン暗殺に狙いを定める。

ケティが実家のホテルにホフマンと一緒に来たところを目撃したベントは、ケティを問い詰めてホフマンの通行ルートで仲間と待ち伏せをして襲撃するが、その情報は偽であり、犠牲になったのは何の罪もない親子だった。後がない二人はホフマンのいる本部に向かうのだった。。


同じ対ナチを扱った映画でも『イングロリアス・バスターズ』とはまったく違った趣の映画。デンマークで65年の間、秘密にされてきたナチへのレジスタンスの物語は、あっけないほど簡単に人がばたばたと死んでいく。躊躇いもなく標的を殺すベントは、純粋さの塊で、相棒のヨーンを兄と慕っている。ヨーンは裏工作専門だけど、自分で手を下すことはない。デンマーク中に名を轟かした二人が行った数知れぬ暗殺は、果たしてすべて正しかったのか。『誰がため』という邦題、見事ですね。

レジスタンスの散り際がまた目頭を熱くさせる。トラックの荷台で「祖国万歳」と叫びながら、無数の銃弾に打ち抜かれる。ヨーンは大怪我をして隠れ家にいたところをゲシュタポに包囲されて、必死の抵抗も空しく多勢に無勢で万策尽きて、パジャマで銃をもって出てきたところを四方八方から狙撃される。ベントの下宿先にもゲシュタポがやってきて、ベントは戦うべきか迷うが、静かに薬を飲んで死ぬことを選ぶ。

公式文書がいまだ公開されていないことからも、ナチの影がまだ欧州全体で抵抗があるのだろうなあ、と思う。ネオナチなど極右の活動も激しいしね。やっぱり政府としてはナチ協力時代の資料なんかが公開されるといろいろと困ることが出てくるのかな。やはり戦争というのは、好むと好まざると、正義の戦争だろうがなんだろうが、悲劇を生み出すものなのだけど、オバマの言うとおり現実には武力を放棄して平和を守ることはできないのかなあ。

いずれの国にも戦争による悲劇の物語はあり、決して戦争はかっこいいものでも正しいものでもないってこと。ただ信念に従って動くことしかできないのだろう。

公式サイトはこちら

12/7 神保町一ツ橋ホール

kaikaku7
12/26からシネスイッチ銀座他で公開!

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最終更新日  2009.12.16 23:39:19

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