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カテゴリ:香港映画
杜[王其]峰(ジョニー・トー)監督の最新作は、「エグザイル/絆」路線の黒社会系ガンアクション! いつものトー組の黄秋生(アンソニー・ウォン)や林雪(ラム・シュ)、林家棟(ラム・カートン)、任達華(サイモン・ヤム)といった面々が、フランス人俳優のジョニー・アリディを迎えて香港と澳門を舞台にかっこいいガンアクションを魅せる。 娘一家が襲われて、夫と二人の子どもが殺された。唯一生き残った娘も瀕死の重傷で、澳門にやってきたコステロ(ジョニー・アリディ)は復讐を誓う。コステロが泊まっていたホテルにたまたま仕事をしにきたのがクワイ(黄秋生)、フェイロク(林雪)、チュウ(林家棟)の三人組。コステロは彼ら3人に、全財産を賭けて復讐を依頼する。 狭い香港黒社会のこと、簡単に犯人たちを突き止め一触即発の雰囲気になるが、そこに犯人たちの家族が現れてバーベキューを始めたため、一時休戦。犯人たちが家族を先に帰した後、野外での銃撃戦が始まる。 すんでのところで犯人を取り逃がしたクワイたちとコステロは香港のアジトで銃弾をとるなど一休みするが、そこにボスから電話があり、クワイたちが追っている犯人は同じボスの手下と知る。コステロとの約束、ボスからの依頼、どちらを選ぶから躊躇するクワイたちだったが、結局コステロ側について犯人を殺した。 今度はボスから追われる側となったクワイたちとコステロ。降りしきる雨の中、香港の街が不案内なコステロはクワイたちとはぐれるが、名前を書いたポラロイド写真で、何とか合流する。コステロは、かつて頭部に受けた銃弾が残っていて、記憶を徐々に失っているのだった。クワイはコステロの銃にボスの名前「ジョージ・ファン」を書いておく。 クワイは武器を調達している澳門の従兄弟と連絡が取れなくなったため、危険を察知してコステロを浜辺の一家に預けて3人で従兄弟のところへ向かう。そして真昼間のゴミ捨て場で、大勢のファンの手下に囲まれて壮絶な最期を遂げる。 テレビのニュースでクワイたち3人の死を知ったコステロと浜辺の女主人は、ファンへの復讐を企てる。。。 杜[王其]峰監督の美学が全編に冴え渡っています。もちろん林雪は食べ物&ユーモア担当。コステロの記憶を失くしていく男という設定がいまいち分かりづらかったけど、ファンに子どもたちがシールをペタペタ貼る場面は和やかな雰囲気を醸し出しつつファンを特定する重要な役割で、最後にジャケットの銃痕を確認してからとどめを刺すシーンまで、うまく繋がっていました。 ゴミ捨て場の銃撃戦では、ファンの手下が黒合羽を着てゴミの塊を盾替わりに転がして前進してくるなど、香港映画ならではの演出もあって楽しめました。 内容的には、コステロの娘一家の犯人に復讐する第一部、クワイたちがファンにやられるまでの第二部、コステロがファンに復讐する第三部、と大きく3つに分かれるけれど、流れるようなストーリー展開と香港映画ならではコンパクトさ(108分)で、かっこよさに惚れ惚れしている間にあっという間に時間が過ぎてしまいました。 しかしこの長い邦題は何とかならないものか。 公式サイトはこちら。 5/16 TOHOシネマズ川崎 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.22 23:40:32
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