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まてぃの徒然映画+雑記

2010.12.18
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カテゴリ:日本映画
深津絵里がモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した作品。モントリオール映画祭って『おくりびと』も2008年にグランプリになっているし、日本映画と相性がいいのかな。

祐一(妻夫木聡)は、出会い系サイトで知り合った佳乃(満島ひかり)と待ち合わせをしていたが、佳乃は目の前で約束をキャンセルして、チャラ系大学生の増尾(岡田将生)の車に乗り込む。馬鹿にされた、と頭に血が上った祐一は、その車を尾けていると、峠道で佳乃が増尾の車から降ろされるのを見る。心配した祐一は駆け寄るが、佳乃は相手にせず、逆に祐一を訴えると言い出し、逆上した祐一は佳乃を絞め殺してしまう。

同じサイトでメールをしていた光代(深津絵里)の元を訪れた祐一は、ホテルでHをして別れるが、別れる間際に光代から「お金目当てじゃないから」と告げられて、一旦は車を出したものの、再び会いに行く。夜通し車を走らせて、次の日に祐一は殺人を犯したことを告白して自首しようとするが、光代がクラクションを鳴らして呼び戻し、2人は逃避行を続ける。。。


心に大きな空虚のある男女が出会い、互いに必要とする人間になる。祐一は、根っからの悪人というわけではなく、ただ不器用で、正直で、逆上しやすい心を持っているだけ。光代との逃避行では、祐一の脆く優しい心が、光代の毛布を抱きしめたりする行為で描かれる。

光代もまた、佐賀の国道沿いの狭い世界で生きてきて、閉塞感を感じている不器用な女性。似た者同士だからこそ惹かれあう2人、交わす言葉は少なく、まとまった話といえば殺人の告白くらい。一緒に車を走らせた最初の夜、出頭しようと雨の中、警察署へ向かう祐一に向けられたクラクション、そして灯台に隠れた生活、2人の間に交わされる言葉は数えるほどしかない。

しかし、声に出す言葉よりも雄弁に心のうちを語るのが、2人の表情だったり視線だったり、行動だったり。灯台が警官たちに囲まれたとき、祐一が突然光代を襲うのも、祐一なりに光代のためを考えたことなのだろう。祐一が警官に取り押さえられると、触れ合おうと腕を伸ばす2人の指先は届かない。

逃避行をする2人に関連して、佳乃の家族と祐一の家族の話もサイドストーリー的に語られる。佳乃の父は、娘を峠道で捨てた増尾を追い詰める。佳乃の父にとっては、祐一と同じくらい増尾のことが許せないのだが、増尾は罪に問われることはない。

祐一の家は、家族のコメントをニュースにしようとする大勢の記者たちに囲まれて、祐一の祖母は家から出られない。そんな報道のあり方にも問題意識を向けている。

お年寄りを狙う霊感商法のエピソードがなぜ入っているのかは、よくわかりませんでした。

深津絵里の演技はさすがに女優賞モノで、全体を通して邦画にありがちな説明的台詞も少なくいい感じです。満島ひかりも出番は少ないのですが好演で、今後の活躍が期待されます。
宮崎美子さんはお母さん役をやらせたらピカイチですね。

佳乃の殺人事件をめぐり、犯人なんだけど単純に悪人とは言い切れない祐一と、そして増尾や佳乃自身の言動など、何が悪人なのか、問いかけるような映画でした。

公式サイトはこちら

12/3 CX451便機内にて

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最終更新日  2010.12.19 22:23:36
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