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まてぃの徒然映画+雑記

2010.12.26
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カテゴリ:台湾映画
台湾映画に独特の清冽な青春活劇とノワールの素晴らしい融合で、娯楽性も高く新しい台湾映画の可能性を感じさせます。公開館は少ないけれど、絶対お薦めです!

1986年、台湾の戒厳令解除前夜の頃の物語。転校生のモスキート(趙又廷マーク・チャオ)は、弁当の鶏腿肉が原因で、クラスのボスでありヤクザの息子ドッグに狙われるが、たまたまモスキートに目をつけたモンク(阮經天イーサン・ルアン)によって、ドラゴン(鳳小岳リディアン・ヴォーン)グループの一員となる。

ドラゴンは、??(萬華)をしきる黒社会の組織の一つ、廟口のゲタ親分一人息子で、ドラゴンとモンク、白ザル、アペイ、モスキートの5人は太子幇を結成し、義兄弟の契りを結んで極道の社会へ足を踏み入れる。

逆恨みでドラゴンの恋人を襲ったドッグを手違いで死なせてしまったり、??の娼館へ通ったり、??で対立する組織、後壁?と騒ぎを起こしたり、いろいろなことが起こるが、これまで友達がいなかったモスキートにとって、モンクたちは初めてできた友達であり、楽しい日々を過ごしていた。

高校を退学になり、極道の修行のために山籠りをしたりしてすっかり廟口の構成員となった5人は、相変わらず??で極道として暮らしていたが、後壁?の実力者ブンケアンの出獄や大陸系組織のウルフ(鈕承澤ニウ・チェンザー)の??進出で、モンクやモスキートたちも激動の渦に巻き込まれる。。。

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ハリウッド大作や香港作品の公開が一般的だった旧正月シーズンでの上映が決まっていて、製作陣の意気込みも半端ではなく、結果も素晴らしいものでした。初日興行収入で『アバター』を抜き、最終的に観客動員数で『海角七号 君想う、国境の南』に次ぐ台湾映画史上歴代第2位という記録を達成しました。台湾金馬奨ではモンク役の阮經天が最優秀主演男優賞を受賞しています。

中華映画界の巨匠である陳可辛(ピーター・チャン)や呉宇森(ジョン・ウー)、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)も絶賛して応援に乗り出しています。監督はこれが二作目の鈕承澤、ストーリーの鍵を握るウルフ役で出演もしています。

モンクたち5人は友情と極道社会の掟や義理の狭間で、大陸系の進出に対する新旧世代の対立に巻き込まれ、大波に翻弄されるように破滅への道を進みます。??は、今の萬華地区の旧名であると同時に、現地語で「小船」の意味もあるそうで、時代の荒波にもまれる5人を表しています。

ゲタ親分をはじめとする旧世代は、銃は臆病者の道具であるとして、素手や刀で争いますが、大陸系のウルフはそんなことお構いなしに銃を使い、後壁?のブンケアンと手を組み、ブンケアンも廟口の中で手を組む相手を探します。これまで素手と刀で描かれていた抗争に、銃が登場して時代の変遷を窺わせますが、銃を持った側が必ずしも有利にはならないところが任侠の世界なのでしょうか。

エンドロールで副導演に『九月に降る風』の東書宇(トム・リン)を見つけたときには、ちょっと嬉しくなりました。台湾映画界もいろいろと助け合いして総力を挙げているんだな、と感慨ひとしお。

台湾映画の伝統ともいえる爽やかな青春の友情ドラマでもあり、上質のヤクザ映画でもある素晴らしい作品でした。もう一回観ようかな。

公式サイトはこちら

12/19 シネマート六本木

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最終更新日  2010.12.26 11:08:44
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