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亜州茶亭へようこそ

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上海浪漫紀行・中国ゴミ事情


地球環境を守ることが世界全体の問題になりつつあるこのごろ。この問題の成否は中国にかかっている!といってもいい。

なにしろ、かの国の人々は、かつてはゴミをそこらじゅうに捨てていた。
1993年に上海に行ったときは凄かった。道などゴミだらけである。ちょうど夏だったので、山のようにスイカの皮が歩道に積み上げられているのだ!(これは、単なるゴミではなく、家畜のえさにするため、ちゃんと引き取られていく、ということが判明したが。)
もともと、食事の際、骨だと皮だのをテーブルや床に捨てることが、特別マナー違反ではないお国柄。正直、あまりいい気分でもないが、食べることに一生懸命!という部分ではまあ、理解できるとしよう。

しかし、蘇州の運河の汚れ様は悲惨だった。
蘇州は、周庄のさらに西にある都市。東洋のベネチア、とまで言われ、かのマルコ・ポーロが美しさを絶賛した街である。古代からの伝統ある街で、水路が縦横に走り、富豪が作った美しい庭園がいくつも残されている。
そんな麗しい水の都の水路。今でも、小舟が行き交い、交通機関の役割も果たしている水路である。その小舟が、レジ袋やら、空き缶やら、果物の皮やら、ゴミを掻き分け進んでいく。水面には油のマーブル模様。
はっきり言って、この水路は見ないほうが良かった!

それから3年。
中国は変わってきた。上海の街で、歩道のゴミの山は減った。
周庄の水路にも、目立つゴミはない。水もきれいだ。

特に上海のような都市では、ゴミをポイポイ捨てない、というマナーが浸透してきたように感じる。
蘇州はあれ以来行っていないが、現在、美しい庭園群は、世界遺産である。そのために、相当ゴミ問題にも力を入れたと思われる。多分、水路も周庄並みにきれいになっているだろう。

道や川はゴミだらけの時代から、実は、庭園やお寺など有名観光地などの内部はもの凄くキレイなのである。自分がいる内側はきれいにするけれど、パブリックな部分はどーでもいいや、というのが普通の感覚だったのかもしれない。でも、それは国際的にはちょっと違うんだ、とみんな気づき始めた。これからの中国、環境への意識が高まることを期待したい。

だって、中国人、こんなセンスのいゴミ箱作れちゃう人たちなんだから!

写真の真ん中にある変なものはゴミ箱。(中国式には「果皮箱」)
木の切り株に桃が載ってるデザインと見た!(1997年2月、大観園・・・上海郊外で、清朝時代を舞台にした小説『紅楼夢』のテーマパーク・・・で撮影)
ゴミ箱


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