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本の虫の読書ノート

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2023.03.21
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カテゴリ:垣谷美雨
この小説は映画化されているので知っている方も多いでしょうね。




主人公後藤篤子さんは、娘の結婚式のことで悩んでいた。
相手は金持ちのお坊ちゃん、娘が肩身が狭くないよう結婚式に
600万も出すという夫。

定年まであと3年しかないのに預金は、一千二百万円。
一生懸命真面目に働いていたパートはクビ。

そして舅が亡くなり、葬儀代は俺が長男だから「うちが持つ」という夫。
残った姑の生活費はどうするの~?

いくら篤子さんがキリキリして悩んでいても、夫はのんびり鷹揚に
構えている。
定年まじかの50代夫婦の老後の心配をリアルに描いていて面白かった。

私がこの本を読んだときは、老後の暮らしも年季が入っていた時だった
ので、なんとなく「おかしみと悲哀」もうんうんと頷けるものだった。

解説の室井佑月さんが、生活の不安に勇気とヒントをあたえる
家計応援小説と書いています





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Last updated  2023.04.02 04:32:19
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