カテゴリ:垣谷美雨
確か、70を過ぎていた頃だったから、「私はもう生きていてはいけないの?」 という気持ちになり、借りようか止めようか…迷った末に借りた本だった。 しかし、読んでみて…なるほどな~?と心が軽くなった小説でした。 70歳の誕生日から30日以内に死ぬこと、そんな法案が国会で通った。 宝田東洋子はこの法案が通ったことに心の中で喜んだ。 寝たきりの意地の悪い84歳の義母、長年彼女が世話をしてきた。 夫も娘も息子も知らんぷりだ。 この法案で私は楽になれる、東洋子はそう思ったのだ。 題名は残酷ですが、私自身がもう後期高齢者です。 義母もいますから他人事ではありませんでした。 この法案は一見残酷に見えますが、それぞれが「生きていく」ことを 真剣に考えて始めて、何が必要か…結末にホッとしました。 あまり詳しく書くとネタバレになるので、この辺で。 垣谷さんの小説は、普通の人の視点で書かれているから好きです。 【中古】七十歳死亡法案、可決 /幻冬舎/垣谷美雨(文庫) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.04.02 04:43:52
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