カテゴリ:垣谷美雨
しかし、それは夏葉子の誤算だった。 これで、事実上舅姑と距離を置けると思っていた彼女だったが、 義両親は何かと介入しては、「嫁」としての立場を要求した。 夫の死後、夏葉子のいない家に勝手に上がり込む姑にも悩みの種だった。 夏葉子はもう限界だった。 亡くなった夫は、2歳年上で合コンで知り合った。 証券会社に勤める穏やかで優しい人だった。 結婚して15年も経っているのに子供はいなく、 夫の死が悲しくなかった。 出張だ、残業だ、と言って結婚記念日も誕生日も一人の夕食。 夫のいない夜、何度も離婚を考えた。 夫は、なぜ私と結婚したのだろうか? 夫には愛人がいた~夏葉子は次第に思い始めていた。 夫の家のお墓には入りたくない、という話はよく聞きます。 でも、この小説はちょっと視点が違います。 夫が急死して、一人残された女性が逞しく生きるお話です。 夏葉子の思い切った行動が意外と夫の両親ともいい関係になる、 最後が爽やかで、人のお節介さえもホッとします。 「人生の荷物が多ければ多いほど、笑えて泣けて、ホッとする」 とはさだまさしさんのコメントです。 垣谷美雨さんの小説は痛快で面白い、人生逆転小説だそうです。 夫の墓には入りません (中公文庫) [ 垣谷美雨 ] 新しい作品は、こちら 。^^) _旦~~ もう別れてもいいですか (単行本) [ 垣谷 美雨 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.04.14 05:30:07
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