カテゴリ:原田ひ香
易しく軽いタッチの文章だから、どんどん読み進んでしまいます。 でも、人生の悲哀も織り交ぜながら、ホッとする物語でした。 主人公・大森祥子は、娘を夫に託し離婚した30代の女性。 彼女は「見守り屋」という仕事で何とか暮していた。 「見守り屋」とは、夜から朝まで人やペットなどを寝ないで見守る仕事。 仕事が終わった時の唯一の贅沢は、夜勤明けに食べるランチとお酒。 兎に角、食べ物と飲み物の描写が上手い。 肉料理があまり好きでない私でも、食べてみたいと思ってしまう。 「見守り屋」で触れ合うワケありの人たちとの交流も暖かなものがあり、 祥子の孤独で不器用さが人の心をつかんでしまう。 私もランチでビールは飲むけど、日本酒でも飲むの?と驚いたけれど、 夜勤明けの疲れを吹き飛ばしたいという心理は何となくわかる。 一緒に料理を愉しみ、飲むお酒を愉しみ、人っていいな~という ほんわかした気持ちにさせらる「原田ひ香」さんの作品です。 ランチ酒 今日もまんぷく [ 原田ひ香 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.04.22 04:59:20
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