テーマ:本のある暮らし(3285)
カテゴリ:小説
軽く読めるけれど、「食は人なり、人生なり。」こんな食堂があったらいいな。 姑の一子(いちこ)と嫁の二三(ふみ)が営む「はじめ食堂」は、 昼はランチ、夜は居酒屋、お馴染みさんで持っている素人食堂で、 客だった万里も料理人として、今では大きな戦力となっていた。 「はじめ食堂」は、お客さんの注文に応じてメニューも変わる。 美味しいものを食べて笑顔で帰る常連客が多いのも人気の一つ。 ある日、万里の提案で「焼きそば」をメニューに加えることになった。 その焼きそばが大好き、という新しい客が毎日のように来るようなる。 二三の娘がその客を見て、「爆破事件の逃亡犯にそっくり」と言い出す。 二三の娘は、要(かなめ)と言って、ちいさな出版会社に勤めていた。 夜遅くクタクタになって帰ってくる要は、「はじめ食堂」で食べる事が多い。 担当している作家がその事件を執筆する予定だから詳しく知っている、 学生運動の行きがかりで爆破事件に加わり30年も逃亡していると言う。 その男はやがて姿を見せなくなった…。 他に、禁断のチーズ和え・初めてのハラール・過ぎし日のカブラ蒸し・ 気の強い小鍋立て、の短編集からなっています。 (真夏の焼きそば 食堂のおばちゃん(5) [ 山口恵以子 ]) 巻末に、簡単に作れる著者のレシピがついています。 調理済み焼そば10食 山口恵以子さんの大好きなお母さまを自宅で看取った介護する日々、 時には鬼となる自分自身、介護する苦悩もカラッと書いています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.24 05:22:06
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