テーマ:本のある暮らし(3282)
カテゴリ:小説
臓器提供という重いテーマを追った作品で、終盤で救いを感じました。 人魚の眠る家 (幻冬舎文庫) [ 東野 圭吾 ] 【中古】 人魚の眠る家/東野圭吾(著者) 幼い娘がプールでおぼれ死んでしまった夫婦、病院はおそらく脳死と告げた。 臓器提供を問われた両親は、娘の心臓は動いているから死んではいない、 そう苦悶しながらも一度は臓器提供を受け入れたが、直前になって断った。 「娘が小学校受験が終わったら離婚する」はずだった冷え切っていた夫婦だが、 娘の命の軌跡が起きる事信じて、医師も驚くような方法を考え出すのだった。 初めは気の毒な両親、自分が親だったらそう思うのも当然と読んでいたが、 余りにも母親の軌道を逸した振る舞いに違和感を抱いて、ついていけなかった。 でも、その娘がとうとう息を引き取った、という夢のような体験をした母親、 その時が、奇跡となって心臓移植を虚しく待つだけの少年へと生かされた。 難しいテーマで上手く説明できないですが、少年を助けるために、 脳死した幼女は眠るまま存在していたのでは~?と思えました。 「どんな事にも意味がある」、という事を作者は言いたかったのかな? 脳死判定という重いテーマを扱いながら、そんな風に感じた作品でした。 自分がその立場ならどうするか?考えさせられた内容でしたが、 お金があるから出来たという側面もあるから…難しいですね。 東田圭吾さんの新しい本/休暇中の加賀恭一郎が活躍 我が家の庭の花 ミヤマハコベ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.06.15 06:15:17
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