テーマ:本のある暮らし(3280)
カテゴリ:ミステリー
難解ですが、今の皇位継承問題を含む古代史の謎に迫る内容です。 これが全部真実なら~皇位継承もすっきり解決するだろうと思ったが、 この作品は完全なるフィクションです、と本の後ろのページにあった。 ただ、古事記や日本書紀に書かれたことは全くでたらめと読むか、 ある程度の史実の反映だと考えるかで、受け止め方が違うと思った。 題名にある「猿田彦」というのは、天孫降臨のとき迎えに出た地主神で、 奇怪な死に方や謎の多い人物でありながら、奈良に多く名が残っている。 私もむかし奈良に行った時、猿田彦神社を探したことがあった。 神社はなくて、猿田彦神社と書かれた柱が立っていただけだった。 (もう50年前のことなので、記憶があやふやになっているが。) 内容は~ ある大学の民俗学科の助教授の小余綾(こゆるぎ)俊輔、歴史学研究室の助手の 堀越誠也、大手出版社の契約社員でフリーの編集者・加藤燈子(とおこ)の3人が 古代史の陰に隠された猿田彦の謎を追う一方で、皇位継承問題が全体のテーマ。 「男系天皇と女系天皇」の違い、分かりますか? 難しい内容で完全理解は難しかったけれど、この違いは素直に納得できた。 今まで女性天皇はいなかったと言われてきたが、猿田彦の謎を追うことで 導かれたのは、応神天皇の母親の神功皇后が天皇だったのでは?という指摘。 もし神功皇后が…天皇であったなら(各国の「風土記」は天皇と書いてあるとか) 応神天皇は仲哀天皇が崩御して、大分経ってから誕生しています。 仲哀天皇が崩御した日、神功皇后と竹内宿禰が夫婦の秘め事をしたという、 書物も存在しているそうだから…応神天皇は竹内宿禰の子ともいえる。 そこで、応神天皇は女系天皇では…と導かれていくのです。 ま、これはあくまでも小説の世界、真偽のほどは微妙な問題が含んでいるので、 あくまでもフィクションとして楽しみながら、古代史も学べる作品です。 →猿田彦の怨霊 小余綾俊輔の封印講義/高田崇史【3000円以上送料無料】 かなり専門的な話題が多いので、私にはついていけない所もありました。 古代史が好きな方なら、面白いと思いますよ。 坂本竜馬の暗殺も謎が多いですね。 暗殺されないで…生きていたら、日本はどう変わっていただろうか? 歴史に「もし」はない、と言われていますが、時々頭に浮かんでしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.08.12 09:59:46
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