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カテゴリ:ビジネス
・・・すっかりご無沙汰してしまいました。 「マスコミでは言えないこと」ブログ版、メルマガ版両者通じて初めての長期休載をしてしまいました。 常連の皆さん、初めての方も励ましのお言葉有り難うございました。 皆さんのお気遣い、暖かいお言葉、本当に涙が出るほど嬉しく受け取らせていただきました。 ようやくクリスマス号と正月号が峠を越えました。 と、いっても「マスコミでは言えないこと」以外のメルマガは随時発行しておりました。 月曜日発行の「週刊 全員勝利の方程式」 http://www.mag2.com/m/0000140372.htm 水曜日発行の「週刊 スタミナ苑行列攻略法」 http://www.mag2.com/m/0000139932.htm 金曜日発行の「週刊 1000%アップ足立満喫プロジェクト」 http://www.mag2.com/m/0000139929.htm 土曜日発行の「週刊 伸びる会社は知っている」 http://www.as-mode.com/faxmagazine/index.html ・・・あらためて並べると結構出していますね。 とはいえ金曜日の「足立満喫」は、当社の専務が原稿を書いてミヤワキが監修する形をとり、「スタミナ苑」は書き下ろしていますが、毎月一回の取材でネタをまとめているので、そんなに時間はかからないのです。 そして月曜日と土曜日は「本業」に近いネタをぶつけていますので、結構スラスラとかいております。 そんななか「マスコミでは言えないこと」は・・・時間をかけてかいております。 「ネタ」を決めてからその日に書くこともありますが、その場合も肉付けする情報やトピックは以前から温めていたもので固めます。 またあまりにも「旬ネタ」であっても、浅薄だなぁと感じた場合はネタ選びからやり直したりしています。 情報を吟味する場合、ネットは非常に便利ですがネット情報で、固めるとこれはもっと危険なことになります。 それは「偏る」のです。 情報を探す場合、ヤフーやグーグルといった検索エンジンを使うのですが、これは探したい情報に関連すると思われる 「キーワード」 でさがします。 これは「ボキャブラリー」に左右されます。 平たく言うと 「どんな言葉をどれだけ知っているか?」 ということです。 例えば 「吐いた唾のまんとけよ!」 等と言ったお下品な言葉を使う人と、別れ際に 「ごきげんよう」 という人では使う言葉違うということです。 これもあるネタに対して「キーワード」で探していくと、自分の知っている言葉や世界、そして 「自分の思想信条に有利な情報」 だけを拾いたがる傾向が如実に現れてしまいます。 もちろん、私は「不偏不党の公明正大」なんて目指してもいませんし、時には偏見に満ちた「ネタ」も書いておりますが、それでもあまりにも一方から見た情報や主張は「考えようよ」を真のテーマにしている「マスコミでは言えないこと」にはそぐわないと決めているのです。 これは私のルールです。 時々、踏み越えてしまいますが。 そんなわけで、数日から数ヶ月、ものによっては寝かせ続けているネタもあるのです。 ・・・ゴメンナサイ。 言い訳ですね。 来年出版予定の書籍を書き進めるに当たって、年内の仕事を猛烈な勢いで前倒しで片づけていたら、どこをどうとっても時間が見つからなくなっていたのです。 おまけに風邪も2回ほど引いてしまいました。 まだ書き上げていないのと、来年からの新規案件が始まってきているので、ちょっと期間はあくかも知れませんが、今後もお付き合いいただければ幸いです。 ついでにこちらもクリックしていただければ嬉しいです。 ■マスコミでは言えないこと http://www.mag2.com/books/dynamic/m/0000125990/index.html さて、図々しいお願いのあとでなんですが、今日はお金の話です。 現金な話でお金の話。 つまらんですね。 ちょっとリハビリが必要かも知れませんが、日経平均株価が絶好調で上がり続けております。 経団連の奥田会長曰く「バブル」だそうです。 正直、私もこの急激な速度は「バブル」と見ております。 2007年に向けて、ジワジワと株価が上がっていくのは当然だと見ていたのですが、この上げのスピードは想定の範囲外でした。 モチロン、私は証券アナリストのようなプロの株式予想屋さんではないので、単に社会情勢を鑑みてのことですが、ちょっとスゴイ勢いです。 何がスゴイっていま話題の「ジェイコム株」のトラブルが起きたというのにグングン上がっていることです。 各種報道に詳しいので掘り下げませんが、あのトラブルは東京証券取引所のシステムに問題があったもので、これは 「正常な取引を脅かすかも知れない」 ぐらいの危機だったのですが、日経平均が下がったのはトラブル当日だけであとはグングンと上げていきます。 一般的に金持ちはリスクが大嫌いです。 その為、ちょっとした「トラブル」でも近づかないようにするものです。 ところが今回はトラブルが起きても上がっています。 「それだけ日本の景気が強いんだ!」 と言う方が増えてきました。 ・・・・昭和が終わり、平成を迎えた頃も同じ様な台詞を聞いたことがあります。 円高が進行して、輸出産業が青色吐息になっていくなか上がり続ける日経平均株価を見ての話です。 ちなみに2007年は団塊世代の大量引退とそれに伴う、退職金が市中に流れ出すことと、2008年の北京五輪などの特需、場合によっては2008年消費税増税に向けての「駆け込み需要」があるのではという素人考えです。 「ジェイコム株」のジェイコムは携帯電話の販売スタッフを人材派遣しているのですが、この業界も来年以降、本格的な戦国時代に突入していくので、その中で優秀な店頭スタッフは重要になります。 それは来年の後半から解禁される見通しの 「番号持ち運び制度」 によって、販売の主役がドコモなどの「回線会社(キャリアといいます)」から、端末を製造している「製造会社」や、直接お客さんと接している「販売会社」に主役が移っていくからです。 携帯電話の契約は各キャリアにより、微妙に異なります。 そこに割引プランや、組み合わせプラン、機種変更などが加わると昨日今日入ったアルバイトでは対応できません。 そして店舗の立地によっては、必要な人材を必要な時に確保できるかは難しいものです。 今度、携帯電話業界に3社の新規参入がありましたしね。 そんなわけで、株価の水準はともかくとしても「ジェイコム株」は買いといえるでしょう。 しかし、その「買い」の株が公開初日に大量に「売り」にだされ大問題に発生しました。 東証、富士通、みずほ証券と「当事者」が責められるのは当然ですが、この「ドサクサ」に紛れて「大儲け」した人たちが沢山おります。 それはお仕事で株の売買をしている「同業者」です。 欧州系のUBSグループがこのやり取りで121億円のボロ儲けです。 他社のトラブルに乗じて大儲けです。 モラルはどうなんでしょ?仁義とは? ・・・でも彼らはヨーロッパ人。 文化が変われば常識もモラルも変わります。 彼らは彼らのルールに則って動いたのでしょう。 この「ボロ儲け」に乗ったのは外資系が多く乗っています。 「この、ハゲタカめ!」 日本企業が外資に買われるといつも言われることですが、彼らは安く買いたたいて、日本を・・・・ と、見ていくとボロ儲けした証券会社の中に感じの名前が。 野村証券、日興コーディアル証券グループ。 野村証券は「(トラブルだと)知らなかった」といっております。 ・・・株式のプロが分からなかったのなら仕方がありません。 が、そんな会社に安心して株式運用を任せている会社を誰が信用するでしょうか? 知っていてやっていたのなら「銭儲け」には長けている会社と見ることができます。 こういう会社にはモラルも仁義も入らないからお金を増やして欲しいという種類の人が集まることでしょう。 それで良しというのも自由経済です。 あとは好みと生き方の問題です。 そして漢字とカタカナの会社がありました。 「日興コーディアル証券グループ」 11月30日の日経新聞投資面の「新規公開株の横顔」というコーナーに 主幹事 日興シティグループ証券 とあります。 ■日興コーディアルHP http://www.nikko.jp/GRP/company/group/index.html 今回ボロ儲けした日興コーディアル証券グループのグループ会社が主幹事をしているのです。 ザックリといえば主幹事とは株式公開をする際の後見人や世話役のようなポジションで、当然手数料も頂戴しております。 株式公開時は発行済み株式の全部を売り出すのではなく、市場状況や調達したい「資金」分だけの「売り出し」します。 今回のジェイコムでいえば、在庫が14,500株あって、そのウチの3,000株だけ「限定販売」されたということです。 主幹事は当然、このことを知っています。 市場に出回る株は3000株だけです。 ところが日興コーディアルグループが今回濡れ手に粟で儲けた額は10億円とのことです。 これは「儲け」です。 10億円も。 実際の株券がないのに「売られた」分をお金で買い戻すことになりました。 大雑把な計算ですが、決済価格は91万2000円で、買い付け平均価格が59万5000円とすると、一株あたり、31.7万円の儲けとなります。 これで10億円の儲けを割っています。 1000000000÷317000=3154.57 電卓で検算するときは100000万円÷31.7万円でやるとすぐにでてきます。 ・・?あれ?今回は3000株限定で、グループ会社が仕切っていたのにグループ全体で 「現定数以上の買い付け」 をしていることになっているのです。 巨大企業になればグループとはいえ、隣の部署で何をやっているのか分からないこともあるでしょう でも新規公開株ですから「知りませんでした」を信じる業界関係者まずいないでしょう。 「みずほがミスしたぜ!むしれ!はがせ!」 つまり、そこにはモラルも仁義もないのです。 それが証券会社だというのなら、どうどうと 「これが私達の商売です」 といって欲しいものですが。 そしてそれ以上に恐いのが、もし仮にこれが 「普通にあることだったら?」 どうします。 売り出し数よりも買えるのが常識だとすれば。 実は、モラルの問題で済めばマシな方で、こういった 「市場にないハズの株の売買」 にたいして感覚が麻痺しているとしたら? 気づかなかった、知らなかったと言いますが、それは、こういった憶測を産むことも踏まえて寝言・・・説明をしているのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 19, 2005 08:11:32 PM
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