はじめの一歩
コミュニティスクールに関するパネルディスカッションを傍聴。すでにコミュニティスクールとして先進であるといわれている○○区立○反野小学校と、○○市立第○小学校校長ほか教育関連識者のディスカッション。どちらの学校からも、手探りでここまで来ました、これからも手探りでゆきます。保護者、地域、学校の信頼関係の形成は一筋縄ではいかないが、「子どものため」という目的を共有できる限り、対立ではなく、協力(時には分業)が出来るはず。そういうメッセージが伝わってきました。この両校、1校は教育特区の適用によって、「保護者・地域が参画する運営の仕組みづくり」にまず着手したものと、もう一行は特区申請せず、「教育現場への保護者・地域参画が先行しているが、運営面での外部参画はこれからの課題」といういってみれば両極端。それぞれに課題を抱えているけれど、それでも「地域立」の学校を目指しているということです。しかし、こんな事例は羨ましくあるけれど、教職員の異動や権限委譲の問題をはじめとして現在の公立校の抱えている課題も沢山思い浮かぶし、地域とどう連携するの?地域ってなに?ということも、それぞれの学校の環境で全く異なるわけで、自分たちの地域でこの試みに挑んでゆくのはとても大きなエネルギーが必要だろうな、と思うわけです。誰がはじめの一歩を踏み出すのか?そこから大変。「子どもを人質に取られている」と思っている保護者も少なくない現在、「共育」の理念を共有するには、どんなことをやってゆけばいいのでしょうか?それに対する回答は、ディスカッションの場では得られることが出来ませんでした。 ・・・というか、それこそ、「すべての学校で同じように実現できるものではない、ただし、すべての学校に可能性はある」というパネラーの言葉通りなんですね。だから、誰がはじめの一歩?