2006/10/17(火)15:21
バッチン金具の代わりに
フルヘッドの面を作るときにはどうしても分割が必要になり、その分割箇所をいかに接合するかは
非常に悩む部分です。
茶々丸の面の場合はこの位置で分割してあり、Aの位置に接合金具を取り付け、その上に耳パーツ
をかぶせて金具を隠す必要がありました。実は先日までこの場所にはnifcoのプラスチックバックル
を仮止めしてあり、タイツの指も自由に着脱が出来る事を確認していました。面を付けるのは全て
の衣裳を着た後なので、簡単確実に着脱できる必要があります。金具を耳パーツで隠せるので戦隊
ヒーローのマスクのようなバッチン金具でも大丈夫なんですが、今度はどうやって耳を固定するか
という問題が出てきました。
着ぐるみの耳パーツはどうしてもあたったり触られたりしやすい部分なので、ちょっと引っぱった
ぐらいで取れてしまうわけには行かないのです。耳の取り付け強度におよそ3ヶ月ぐらい悩み、取り
付け金具を色々検討していたのですが、先日いきなりひらめきました。
耳パーツ自体を固定金具にしてしまおうというもので、いわゆるダルマ穴(時計を壁にかけるときに
釘の頭を引っ掛ける穴)の応用です。
カーブを描いた長いダルマ穴を2箇所にあけたアルミ板を耳パーツのベースにします。この穴に、
面に立てたネジの頭を差し込んで耳を2回スライド(回転)させて固定します。
取り付け手順
1,面に取り付けられた2つのネジに耳のダルマ穴を合わせて挿し込む
2,Bのネジを支点に前方に回転させる
3,Cのネジを支点に後方に回転させる
4,ダルマ穴は平行でないためずれにくくしっかり固定される
今まで磁石やバックル、マジックテープなど色々考えてみましたが、どうやらこの方法が一番シンプル
で確実なもののようです。やっとアイデアがまとまり構造は完成したので加工作業に移ります。