カテゴリ:遊女asomeの「勘定」
イランへもっていった本の中にはどうしても読んでおきたい大作のひとつ、女性の歴史(高群逸江著)がありました。世界の女性史と、日本の女性の歴史を対比し、今まで誰も言ってない女性的視点で考察しているこの本は女性だったらい一度は読んで欲しい本です。もちろん男性にも読んでいただきたいのですけど学問の世界もやはり男性が強い世界ですから、なかなか女性史についてもどうも歪んで捉えられる事が多かったようですね。
まだまだ途中ですが、非常に面白いです。やはりギリシャ・ローマ文化という父権制にある男性のみの私有財産制は、牧畜から生まれていると考察しています。 羊が貨幣の役割をもっているというのですね。 牧畜の発明から、余剰の生産物が生まれて、それを交換する。羊が多ければ多いほど、材が蓄えられるわけです。その余剰生産物を交換するわけですね。 ところが、日本は農耕民族ですから、私有財産は女性にもあったのです。むしろ女性のほうが財産をいっぱい持っていた。 なぜなら、農耕の場合財は、塩とか米のほかに絹なのどの織物が貨幣の役割をになっていたわけなので、女性たちはどれも自分達の仕事として司っているわけですね。母権制が、平安時代のあたりまでひきずっている日本ではむしろ女性達の財力が上だったわけです。 ギリシャ、ローマ、印度、中国など大陸系は早くから父権制度が確立し、女性は、長い間ずっと奴隷的な、財産の権利の無い身柄を拘束された生き方だったわけです。女性達は多くは戦利品として売買もされ、また、女性だけではなく、戦争で負けた民族の男性達は奴隷となって、労働力として買われる訳ですね。 このあたりを考えると、日本の男性達は、給料を全部奥さんに渡して管理を任せっぱなしという人が多いのではないかと思いますが、伝統的な名残なのだと思います。ヨーロッパ、アメリカでは考えられない事でしょう。外国では男性たちが経済の実権を握っていますからね。 日本の場合世界の歴史の流れからみると、かなりユニークで、まだ未発達段階なのかもしれないのですね。室町から封建制度がはじまり女性の私有財産権は無くなったようですが、庶民のあいだでは江戸時代も女性達はかなり財産を持っていたようです。女性が働くのはあたりまえの感覚だったのですね。 この本についてはまた読み進めたら書きます。この本を読むとほんとうに、様々なことが見えてきて本当に面白いです。この本はスーパー源氏(古本の検索)で、調べて手に入れました。皆様ぜひ捜して読んでみてください。 いよいよ11月1日から新札発券ですね。さーて。タンス預金のあぶり出しは進むでしょうか。今日は本屋さんでいろいろ買いたい本を見つけましたが、財布のなかに軍資金がありませんでしたので、一冊だけマネーの経済学という本を買いました。これもオモシロソーです。あとは、話題「電車男」も買いたかったけど、これは2チャンで読もうかなーーと思ったりして、。立ち読みしたけどやっぱりっ続きが読みたくなってしまいますね。これは売れるでしょう!笑。 雨の土曜日、よい休日をお過ごしください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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