カテゴリ:アレキサンダー
アレキサンダーが、何故あのような素晴らしい帝国を作り上げる事ができたのかを、アレクサンダー大王の様々な戦いの場面場面、その作戦の一つ一つから分析し、現在の経営にいかに役立てるかということを中心として書かれています。
アレキサンダー帝王学の4つの鍵 1問題を『組み立て直す』 2提携を作り上げる 3一体感を確立する 4『象徴』シンボルを使いこなす と大きく分けて構成しています。 少ない人数で大国を打ち破り、勢力を拡大していったその偉業は、どんな困難にぶつかったときにも、諦めずにその問題を別の視点から考え、組み立てなおし、新たな問題を作ってそれに取り組む事によって問題を解決したのです。大国ペルシャとの戦いのとき、ペルシャは大きな船で食料を補給していました。遠征をしてきているアレキサンダーの一行は食料をどのように調達したのでしょう。補給経路の海はつかえません。さあ、どのようにアレキサンダー大王は考えたのかというと、ペルシャの食料の補給源である大きな船は2日に1回は真水を港に立ち寄り補給しないと立ち行かないことを調べました。その水の補給経路をたったのです。そして、人数も少なく、地上戦が得意な自分達の得意とするやり方で、敵の補給経路を経たち、敵から食料を奪ったのですね。このように常に、敵の弱点を握り、自分達の有利に物事を運ぶように考え実行していったのです。また、それぞれの国の王を尊重し、征服ではなく、開放であるとして、それぞれの国と提携をして、勢力を広げていったという、現在の企業のM&Aにも繋がるやりかたで物事を進めてきました。アレキサンダー大王の偉業は、現在の経営に非常に役立つ戦略なのですね。そして、懲罰を与える場合は徹底して、一つのところを見せしめに罰しました。小さな犠牲で、その他の多くの犠牲を防ぎました。確かに失敗した事も多くありますが、失敗から教訓を得、より、多くの成功に導いたのがアレキサンダー大王なのです。この本では、様々な戦いの場面における作戦と現在の経営の例をあげながら、非常に面白く解説をしています。 このような見方でアレキサンダー大王のことを読み解いていくと、史実から見るアレキサンダー大王と重なりつつももっと複合的に見えてくるものがあり、非常に楽しく、かつ興味深いですね。ぜひマネージメントの本として活用してください!
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