○●●遊女asome●●○

2007/09/19(水)23:28

ウェブ仮想社会「セカンドライフ」   浅枝大志著     アスキー新書

「IT関連」の本(14)

~ネットビジネスの新大陸~ アスキー新書の第二弾ということで、話題の「セカンドライフ」とはなんぞやを理解するにはとても良い入門書だと思います。1983年生まれの非常に若い著者は、デジタルハリウッド大学院を出て、現在会社を立ち上げてコンサルティングを手がけています。20代前半の世代の若者の感覚として「セカンドライフ」の可能性を紹介してくれています。mixiを日常の情報ツールとして自然に空気のように使っている世代ですから、このセカンドライフという、新しい新大陸は、彼らにとっては、実に自然に入れてしまうのでしょうね。mixi自体もセカンドライフに進出を果たしていますが、多くの日本の企業が、このセカンドライフの中でビジネスを始めています。 Web2.0のその先は、おそらくセカンドライフのような3Dの仮想世界だろうと、多くの人たちが予測しています。「セカンドライフ」の特徴として、彼らが徹底して、ユーザーの自由に任せて場所を提供するという役割に徹しているということでしょうね。自由である代わりに自ら責任を持つと言う、人間本来の、主体的、積極的、創造的な生き方が大前提なんです。この新たに生まれた世界を良いものにするか、あまり現状の世界と大差ないものにしてしまうのかは、私たちユーザー次第ということなんです。インターネットの原理をそのままを受け継いで、新たに作られた新大陸。どのような世界になっていくのでしょうか。今はまだ、この世界に参入するには、一般の私たちはかなりハードル高いです。この本でも書かれていますが、「英語力」「財務力」「ITスキル」プラス「創造力」が必要であるということなんです。セカンドライフでたくましく生きていければ、たとえ日本がなくなってもどこでも生きていける力が付くだろうと浅枝さんが言っているように、確かにその通りだろうと思います。世界で生き抜く力をつけるためにもセカンドライフで試してみてはどうかと上手に誘ってくれます。この本を読むと、よし、私もこの新しい世界に参入してみようという気持ちになってきますよ。googleとはまた別の意味で、非常にわくわくする世界なのです。

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