カテゴリ:遊女aosmeの「映画とドラマ」
「朱蒙(チュモン)」を見終えました。2006年韓国で放映され、一大旋風を巻き起こしたドラマです。全81話の歴史大長編。とにかく、おもしろかったのです!一話見終わると、はやく、次の回が見たいという逸る気持ちのため、81話という長編もあっという間に見終わってしまいました。
朱蒙といえば、高句麗の初代王東明王のことですね。 高句麗は、紀元前1世紀から約800年間、東アジアで栄えた大強国。最盛期は西のローマ帝国、東の高句麗と比肩されたほどです。「天の理想を地に実現する」ために建国された国という言い伝えがあります。高句麗の王は代々シャーマンで天の意がわかり、民の気持ちがわかり、民が一人でも不幸であれば自ら王座を降りるとされました。とても、高邁で崇高な精神をもった民族で、日本の文化にも影響を与えたとされています。 その耀かしい歴史故、彼らが民族の誇りとする高句麗建国の父、朱蒙を描いたドラマ「朱蒙(チュモン)」。最高視聴率52%という驚異的記録を出し、多くの韓国人が熱狂したということですが、頷けます。 このドラマでのストーリーは扶余の王でチュモンの義父クムワ(金蛙)と母ユファ(柳花)に甘やかされて育ったダメダメ王子の朱蒙(チュモン)が、人間的に成長して、高句麗を建国するまでの過程が感動的に描かれています。 最初は軟派で軟弱な「ドラ息子」ですが、朱蒙の実の父であり、多勿軍の英雄ヘモス(解慕漱)将軍との出会いから、見事に武芸の達人になっていき、どんどん真の英雄に成っていく様は本当に見ごたえがあります。 様々な困難が朱蒙に襲いかかってきますが、「天が自分に何かを気づかせるために与えた試練」だと、暗闇の中でも、常に先を切り開いていきます。 そして、朱蒙を取り囲む女性達の存在は見逃せません。朱蒙が愛した3人の女性達は素敵に描かれています。朱蒙の生母ユファ(柳花)、朱蒙の正妻のイェソヤ(禮素雅/礼少椰)そして、朝鮮民族史上初の女王とされるソソノ(召西奴)。 3人とも、朱蒙が大業を成すために、己の私心を捨て去り、常に朱蒙を影から支えています。 その中でも、ソソノ(召西奴)は、大商団率いる才媛であり、朱蒙の同志として、運命を共にします。ソソノは、今まで自分が造りあげた全てを手放して、何も無い状態から最初から造りあげていくという、強くしなやかで、アッパレな女性です。私心を捨て、先を見据え、己にとって、最も過酷で、最善の選択肢を自分に課し、その試練を乗り越えていくのです。 そして、そのソソノの胸中を察する朱蒙の選択は・・・。ソソノも朱蒙も流石というよりほかありません。 最終回は涙無くして見られません! チュモン(朱蒙) / ソン・イルグク ソソノ(召西奴) / ハン・ヘジン テソ(帯素) / キム・スンス ユファ(柳花)[チュモンの母] / オ・ヨンス クムワ(金蛙) / チョン・グァンリョル ヘモス(解慕漱) / ホ・ジュノ <スタッフ> 脚本 :チェ・ワンギュ「オールイン 運命の愛」、チョン・ヒョンス「チェオクの剣」演出 :イ・ジュファン、キム・グンホン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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