霜月最後の日
2024年11月は今日で終わり。午後は鍼灸治療へ。帰り途は地下道からサブナードを通った。ちょっと気になっているのがサブナードのゴスロリテイストの服を扱ってるショップ。先週、親子連れの客が、娘のピアノ発表会のドレスを買いにやってきていた。小学生とも中学生とも見える女の子が三段に重ねたフリルのスカートのブラックワンピを試着していた。嬉しそうな女の子に、店員がしきりと色々とアドバイスして、父親も母親も納得して満足げな表情。あのドレスに決めたのかしらね。パーティーだの発表会だのの季節がすぐそこ。私は気になっても買う気になるものはなく、家路へ急ぐ。自宅マンション近くの交差点で、暗がりの中で長毛種の黒猫を抱いている御婦人を見つけてちょっとびっくり。ついでに(ΦωΦ)には笑いかけたけど。エリザベスカラーをつけていたから、動物病院帰りと見た。ほどなくして、猫と婦人も、そして私も何処へか去る。こうして霜月の最後の土曜日は、刹那に日々の泡に流れ去る。されど黒猫に逢えたので今日はいい日だ。