死者のカーテンコール
有名女優イライザ・レーンの夫、俳優で実業家のブランド・イッツヒューがニューヨークペントハウスのパーティーの席上で毒殺された。ブランドが飲んだイライザのシャンペンには、シアン化化合物が混ぜられていたのだ。イライザを狙った犯行なのか。200人ものパーティーの出席者の中に犯人はいるのか。誰が、何故、どうやって毒を盛ったのか。ニューヨーク市警殺人課警部補のイヴは、かつてイライザのストーカーだった青年を、別件で逮捕するが、本件の真相に迫るため、過去に女優のリーア・ローズが不審死事件したに目を向け......ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーどの登場人物も怪しいと言えば皆怪しいが、犯行動機がなかったり、物理的に殺害手段がなかったり。からのやっぱり一番怪しくない○○〇が犯人というオチ。「不可能なことがらを消去していくと、いかにあり得そうになくても、残ったものこそが真実である」とのホームズの格言をまつまでもなく、毒を入れるチャンスがあったの誰よ!で、犯人は判ってしまうんだけど。イヴの捜査による事件関係者への事情聴取の会話が延々と続き、これが推理の手がかりなのだが、人間関係の意外な秘密が途上ネタ晴らしされたり、余興のつもりか夫とのラヴシーンまで挟まれる。これって必要な描写?読みやすいけどつまらない文章に思えた。作者は人物の個性を描き分けることに懸命らしいが、そのわりに犯人の特異な動機と異常な性格が伝わってこなくて、そんなことで人殺すか??程度に説得力がない。かかずもがなのことをダラダラ500ページ読まされて、時間無駄にした気分。