☆．井　戸　の　底　☆．：＊゜☆．。．：＊

Immolation
神への供物として殺すこと。
殺すこと。とりわけ焼き殺すことを指す。

カンブリア州ストーンサークルに出没する殺人鬼、人呼んでイモーションマン。
高齢者を生きながら焼き殺し、犠牲者の生殖器まで切除する残虐なシリアルキラー。
その三人目の犠牲者の遺体には、警察官ワシントン・ポーの名と「5」と思しき謎の文字が刻まれていた。かつて担当した少女誘拐事件の過失から停職中だったポーは、これ機に処分を解かれ捜査に加わる。
女性警部フリン、刑事リードそして分析官ティリーとともに犯人を追うポー。
上司の妨害を躱しながらの懸命の捜査も虚しく、4番めの身元不明の被害者が発見され、二十年前の事件との関連が浮上し、事件さらなる藪の中へ。
4番目の犠牲者は誰なのか、そして「5」の文字は5番目の犠牲者を表しそれはポー自身なのであろうか。
何よりも、イモーションマンの正体は？

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純本格とは言えず、警察小説のスタイルに近い。
にもかかわらず警察小説苦手な私が一気読み。

「殺されたのは誰か」　「次に殺されるのは誰か」　のフーダニットと、被害者と犯人の関係性のミッシングリンクを追跡するストーリーがスリルを生む。
犯人の設定は古典的なルールに従えばいささか反則気味だが、警察小説風にしたのはこの設定を活かすためかと思えば許容できる。
ポーの名前が余りにもわざとらしいのと、ン十年前の刑事ドラマのキャラみたいな人物像なことが気になった。それにティリーが天才かつ女のオタク、なステロタイプなのもどうなんだか。

ちなみに一番好きなキャラはエドガーです♪🐩

小作品を映像化するとしたら、キャスティングの肝はどれほどの名犬がエドガーを演じるかだと勝手に思っている。

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