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テーマ:ミステリはお好き?(1476)
カテゴリ:Mystery
江戸深川の猫間藩江戸屋敷の閉ざされた蔵の中でが御広敷番が割腹して絶命していた。
かかる不祥事が外部に知られることを憚った藩主の愛妾和泉ノ方は、内侍之佑に自害を密室殺人?!に偽装せよと、命じる。 この無体な要求をかなえるために、内侍佑は父の配下の水島静馬というおマヌケな侍を相棒に、迷推理をあれやこれや披瀝し、果てはモルグ街の殺人顔負けの珍犯人をでっち上げることに苦心惨憺する。 そのころ藩の領国猫間では、わらべ歌に見立てた連続殺人が起きていた。 郡奉行奥村平九郎は、下手人を上げるべく探索に乗り出すのだが、どうやら事件の裏には金山の利権が絡んでいるらしい.......... だけど、江戸時代に密室殺人だの見立て殺人なんて用語あったのかね。 (ちなみに「探偵スル」という言葉遣いはあったらしい) -------------------- 密室バカトリック、多重推理、〇〇役が犯人、人間以外が犯人、その他あれも、これもといった既存のミステリーのお題を、作中で弄りまくったメタミステリー。 バカミス、のひとことでは本作の突き抜けた面白さは語れない。 とは言え、あんまりネタバレするとつまらなくなるのでこれ以上は秘密。 これでもかとばかりに繰り出されるネタに気を取られていたら、最後はどんでん返しのハッピーエンド。 またイマドキBLものか、とたかをくくっていたら、ラストでそうきたか。 よくある〇〇錯誤の〇〇トリックで、わかる読者はすぐ気づくはずなのに不覚。 私は楽しめたが、時代小説のリアイティとか、正統派本格ミステリのスタイルにこだわるガチガチの御方にはおすすめしない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.07.29 22:20:36
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