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カテゴリ:Mystery
時代は1988年頃。
英国チャンプトン村の聖マリア教会ではトイレを建設をするしないで賛成派と反対派に分かれて悶着が起きていた。 村の司祭のダニエル・クレメントは、母のオードリーと、ダックスフントのコズモとヒルダと暮らしていたが、平和なはずの村で殺人事件が起きる。 村の有力者フローレス卿の甥のアンソニーが、教会敷地内で喉を掻き切られて殺害されていた。 犯人は誰で、その動機は? まさかのトイレ建設絡みの犯罪ということか。 地元警察のニール警部が捜査に当たるも、歴史研究家のネッドの撲殺死体が沼で発見される第二の事件が起きてしまう。 司祭として村の住人たちの過去の事情に耳を傾けるうちに ダニエルの脳裏に刑事ならぬ、啓示のように、犯人像が浮かび上がったる。 しかし、第三の殺人が..... ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 現職司祭が著者で、主人公(視点人物)も司祭のミステリーとは、「田舎司祭」の日記みたいな雰囲気の作品なの?それとも「薔薇の名前」現代版みたいなーーー と思いきや 文字通り下世話なトイレ設置を巡る紛争が発端とは、コージーミステリーの作風。 ただし結構重い主題を秘めてストーリーは展開する。 ゲイ疑惑とか、大戦中の軍部の活動とか。 作者自身がゲイであることをカミングアウトしているので いや、そんなことはどうでもよろしい。 人物の描き理由が個性豊かで巧み、ストーリーに精彩を加えていっる。 人物ならぬ犬のコズモとヒルダがU^ェ^Uイイ!! 欲を言えば、ダックスでなくビーグルだったら、より犯罪捜査の役立ちそうでミステリらしかったんでない。犬はみな可愛いけど、ビーグルが私好きなのよね。2頭の登場場面、ビーグルに脳内変換して読んだ。 あっ、これもどうでいい妄想。 犯人は途中で判ってしまったが、動機は謎のまま。 ラストで明かされるその動機が今ひとつ説得力がない気がした。 うーーんん、サイコパスでもない人物がこんな拘りで、殺人を犯すかと。 飽くまで私見です。 シリーズ次作がすでにあるようだが、U^ェ^Uが可愛いのと、ダニエル師とニール警部の相棒っぷりがなかなか良いので、翻訳されたら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.11.24 16:35:09
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