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テーマ:ミステリはお好き?(1555)
カテゴリ:Mystery
かつて暴行事件の容疑者とされた医師が惨殺された。
捜査一課の刑事陽山承と上司の真壁剛は、解剖医の楠衣春と共に捜査にあたる……。 しかし腹腔鏡手術で有名な大学教授が殺害される第二の殺人が起きてしまう。 遺体にはやはり残虐な損壊の痕跡があった。 医療関係者に怨恨を持つ者による犯行なのか。 ついに犯人の手は真壁にまで伸び...... 承と衣春がたどり着いた、事件の裏に隠された驚愕の真相とは。 -------------------- 二転三転するストーリーの展開はサスペンスフルでとても面白かった。 しかしその意外な物語の展開の裏に隠されていた真相が開示されてみると ○○側の人物が、○○者と通じて、事件を画策したりというネタ晴らしには アンフェア感が付きまとい、何とも腑に落ちない。 作者としては一捻りも二捻りもして、想定外の謎を提供しようとしたのかもしれないが。 かかる捻くった謎を構築しようとした犯人側の動機は、たいして意外ではなく法でさばけぬ悪を仕置きする?例のごとき私怨晴らしだったので、不気味さを覚えた。 さらにその謎を解こうとする人物にも、私はまったく共感が出来なかった。 やたらと感情的な刑事と変人奇人の解剖医。 御両人とも独善的な正義感を大上段にかまえているだけ。 正義感とは得てして独善的なものどと言ってしまえば身も蓋もなかろうが。 作者が医の倫理を強調して問うために、こんな奇矯な人物像を造型したのだとしても、まったく作者の意図はこちらには伝わってこなかった。 残念。 なーんだかボケた画像でさらに残念。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.01.08 14:36:43
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