|
テーマ:ミステリはお好き?(1566)
カテゴリ:Mystery
刑事の小倉亜季は亡き兄の意志を継いで、兄の親友であり家族三人殺害の容疑者である久能を館の地下に匿っていた。
隠遁生活生活に退屈した久能は、亜希が遭遇した不可解な事件の謎解きゲームを始める。 しかし、久能の存在を知った亜季の双子の妹羽瑠もゲームに介入してきて........ -------------------- 女刑事が登場するのに、捜査小説ではなく安楽椅子探偵もの。 つまらなかった以上に人物造型、物語の設定の荒唐無稽なヴァカらしさ、アフォらしさに読んでいて辟易させられた。 これだけ無理筋放題のお話だからバカミスかと思いきや、作者は大まじめに本格ミステリーを描いているつもりらしいので、一層やり切れない心地がした。 レクター博士気取りの久能と、余りにもおヴァカな双子姉妹の間で交わされる会話でストーリーが進行するが、羽瑠が披露するトンデモ推理はハズレに決まっているのでほぼ読み流し。 久能が言い当てる真相らしき謎解きも、腑に落ちない、こじつけがましさを感じた。 ヘンな事件にはヘンな回答、珍問には珍答で返すよりほかないって言えばそれまでだけど。 このプロットなら、本作最大の謎として ●久能は本当に家族を皆殺しにした殺人犯か ●否であれば真犯人は誰か ●その動機は ●亡き兄は何故久能を匿ったのか を解明してほしいところだが 終章に至って駆け足でありきたりな説明があるだけで 事件の全容は藪の中のまま。 作者はリドルストーリーを描こうとしたわけではなく、奇矯な思い付きを場当たり的に並べて書き継いでいくうちに、筆力及ばず去就がつかぬまま竜頭蛇尾に終わらせたのではないか。 伏線回収のないサスペンスドラマさながら。 作者が元アニメのシナリオライターだったとうのは、さもありなん(以下自粛) ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.02.19 21:24:40
コメント(0) | コメントを書く |