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テーマ:ミステリはお好き?(1753)
カテゴリ:Mystery
★非陳述獲得形質高次移植技術・Pandora‐Brain(パンドラブレイン)
他人の人格を上書きし、まったく別の人間にしてしまう禁忌の技術の実用化に、天才・紅澄千代(くずみちよ)博士は成功した。 かつて連続密室殺人鬼Oこと汀崎仁志と、名探偵霧悠冬真の最期の対決が行われた絶海の孤島亜魂島。 島の研究所に収監されていたOの、首無し死体が発見され、紅澄博士以下、島の研究所員は全員死亡、冬真も消息を絶ったと思われた。 事件から3年後、大学のサークルの6人が島を訪れ、事件の推理談議に花を咲かせる。 ところが、島のオーナーが首無しの他殺体で発見され、学生たちの或るものは殺され、或るものは行方不明となる。 生き残ったのは茂由良伊月(もゆらいつき)、鮎川月乃(あゆかわつきの)、森合准(もりあいじゅん) この中に連続殺人鬼はいるのだろうか そしてその者の正体は死んだはずのOなのだろうか。 --------------------- ネタバレあり。 : : : 前作「永劫館超連続殺人事件」でその才能に注目した作者の特殊設定ミステリ2作目。 私にとって期待を裏切らない出来映えだったが、他人に手放しでお奨めできるかどうかはなんとも。 あるクローズドサークルと○○トリックへのある種偏愛傾向のある読者向きかな。 最初からトリックはバラしていてくれるので、こんな真相だろうと予測して読んでみたら、おおよその物語の構造と展開は当たり。 物語の根幹をなすトリックは、過去と現在が交互に描かれる叙述形式と人物一覧表から見抜けてしまうのは、読者へのフェアプレイなのか、親切それとも、大きなお世話なのか。 て、ゆうかこの設定が前提だったら 誰でも犯人、全員が犯人、探偵が殺人鬼、何でもありうる。 果たしてその通りの解答だったのは、逆説的な意外性を狙ってのことだろうか。 トリックが、ある有名作で使われた錯誤手段に酷似しているのも、読み手にバレるのを見越したうえでオマージュとして仕掛けた作者の 遊び心と推測する。 解り易いギミックを張り巡らせて伏線となし、複雑な謎へと導く発想と手腕には今作にも感心させられた。 この手腕をアイディアの二番煎ではなく、作者独自の高度な技法と評価したい側に私はくみする。 ただし、どうやら続きの探偵物語が描かれそうな終わり方だが、そのが実作されたら読みたいかどうか。 さあ、それは私にはわからない。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.07.18 19:50:40
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