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テーマ:ミステリはお好き?(1666)
カテゴリ:Mystery
エイメ・マレイズ警部は自らが解決した事件の顛末を作家である「私」に語る。
それはこんなお話。 経営者のセクハラで職を失ったクレールは伯父のアンリ・ド・シャンクレイに招かれてクランブル城を訪れ、偶然知り合った青年ジャン・アルマンタンと恋に落ちる。 しかし伯父は、家政婦のガブリエル・レイモン夫人とともに何者かによって殺害されてしまう。 シャンクレイ氏は毒キノコ、レイモン夫人は青酸カリによる毒殺だった。そのうえ伯父の小指は切断されて持ち去られていた......... マレイズ警部はこれらの謎が解けるか、と私に問いかける。 -------------------- 物語の掴みは、「レベッカ」のようなゴシック調サスペンスを期待させ、毒殺事件と切断された指の謎の提示も魅力的。 けれど、ストーリーが進行するほどに、読んでいて興ざめしていく。 伏線の張り方明確に示されず、その回収が雑。 最重要な手がかりと見せかけた盗まれた指の謎ときの手がかりがフェアに示されていない。 クレールの恋バナだの、謎の密猟者とか伯父の元妻の存在の描写が唐突でちぐはぐ細工な物語の構成と感じた。 それから、シャンクレイとレイモンの死の謎は、Y氏の日本の古典的名作の真相に似ていやしないかと当て推量したら、半分は当たった。 ということは此方としては、大して真相や犯人に意外性がなかったことになる。 とあれもこれもと、残念な要素ありすぎな読書体験だった。
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Last updated
2025.12.04 12:08:56
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