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テーマ:ミステリはお好き?(1685)
カテゴリ:Mystery
かつてその館では貴族たちが背徳の限りをつくし悪魔崇拝の儀式に耽ったという、所有者の婦人が行方不明になったという曰くつきの涜神館。
現在の当主となった探偵小説家ソーンダイクにイカサマ霊能師のエイミー・グリフィスは心霊鑑定士ダレン・ダングラスと共に招かれる。 しかしエイミー以下5人の超常能力の持ち主が集う邸内で、次々と怪異な現象が起こり、或るものは失踪し、ソーンダイクが何者かに殺害されたのにはじまり、ひとりまたひとりと霊能力者たちも死んでゆく。 果たして連続する猟奇殺人は霊の仕業によるものなのか.......... 事件の謎解きを試みるダレンが、エイミーに語って聞かせたのは、館に秘められた恐るべき真相だった。 -------------------- 霊能力と超常現象の存在するホラーの世界観を縦糸に本格ミステリのロジックを横糸に、仕上げた怪異譚。エイミーを中心的視点人物に据えたことで、おどろおどろしさや悍ましい雰囲気が割り引かれたぶん、取りつきやすくストーリーも解り易くなっている。 霊能者たちの個性も巧みに描き分けられ、腹黒い奴や色ボケでも何故か憎めなず、各人のエピソードが面白く読めた。 日本神話から本歌取りしたザナミとやらの神への供犠についての言及があったりは御愛嬌で楽しめる。 ミステリーの要素に関しては解決篇での意外な犯人の出現に、後出しのアンフェアさを感じさせられたのが惜しまれる。登場場面を惜しまず犯人像を描くことで伏線を張って、犯人像を描くことが出来たのではないか。 それから共犯者の存在、これは事件の構造上いて当然で、すぐに読み手にバレるだろうが、共犯者の動機、行動ひいては人物像そのものの意外性の設定は斬新で面白い。 霊能の審議判定で論理学の「うそつきと正直者ロジック」を持ち出してきたのには膝を打ちたくなった。 はい私、答え解っちゃたんです。 ただしロジックが判ったところで、トリックも真犯人もわからないんだけど。 ここら辺の謎の多重構造の構築や仕掛けもうまい。 物語の想像力、論理の構成力、そして読ませる文体と際に恵まれた作家と思うので、次作もミステリーを描いてほしい。 なんならダレンを探偵役でシリーズ化するのも歓迎。
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Last updated
2026.04.05 22:35:54
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