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テーマ:ミステリはお好き?(1685)
カテゴリ:Mystery
SNS社会を震撼させる「観測者の殺人」と呼ばれる連続殺人事件の実行犯須崎猟。
しかし裏で彼を操っているのは、「鬼界」と名乗る謎の人物だった。 友人姪浜メイこと名浜陽子を観測者に殺された大学生今津唯は、 同学の月浦紫苑の兄一真と伴に、事件の謎を追う。須崎の犯行動機は自殺した芸能人のSNSでの炎上に関係があることを突き止める。 では彼を利用している鬼界の真の目的とその正体は......... -------------------- 殺人犯は須崎と判り切っているので、時流に即したSNS批判を題材とした倒叙ミステリーかと当初は思うも、章ごとに視点人物が変わるので、何か別の仕掛けがあるのであろうと訝しく思いつつ読み進む。 視点人物皆怪しいといえば怪しい。もしかして全員共犯? なんてことはなかった。 ただし一部当たっていた。というより共犯者はいるのはだいたい推測が付くが、これが複数共犯者。 いや犯人への共感者か。 倒叙に見せかけた叙述トリックでもなくて、当たり前に人物入れ替え(錯誤)トリック。 凄い奇矯な騙しの技を想定するまでもなかった。 若干一名、登場の仕方に不自然さを感じたキャラが偽物(錯誤)であることは見抜けたけれど。 けれど、この入れ替えトリックが、偽物のさらに偽物という入れ子構造の仕組みなのが、曲者。 偽物の化けの皮をはがしても、中から本物が出てくるとは限らないときている。 ゆえに結局本当の黒幕の正体(真犯人)は判らずじまい、捕まらずじまいで終幕となる。 とこんなストーリーで 読み手としては面白く読めはしたが、未解決な謎と、言葉による証明だけ、の謎解きには不全感と不満が残る。
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Last updated
2026.04.12 18:51:41
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