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テーマ:ミステリはお好き?(1753)
カテゴリ:Mystery
今日は物凄い降り。
東京都にまで警報や避難指示が出ている? 雨降りなのでミステリーのチラ裏を。 : : : 令和6年、アパートで変死体となって発見された老人は、50年前の一家惨殺事件の容疑者の一人だった。 止まっていた過去の事件が動き出し、捜査を引き継いだ刑事藤森菜摘。 しかし許された捜査期間は一年。 鑑識の湯浅、マル暴担当の鎌田ら、かつて本件に関わった古参の警察官の協力を得て真相に迫る藤森の前に、爆破テロ、カルト宗教問題といった昭和の大事件の影が浮かび上がる。 そして過去と現在の点と線が繋がった時、明かされた真相とは。 ------------------------ 550ページの重厚長大な力作を、作者の筆力に引っ張られながら読む。 人物の設定描写がうまく、脇役に至るまで、キャラが立っておりよく描き分けられている。 それでも、登場人物の多さには混乱させられたが、ストーリーの展開が面白く、サスペンスに満ちているので読み手を飽きさせない。 ミステリー要素としての人物入れ替えは巧みに仕掛けられており想像もつかなかった。 意外な真相も用意されており、某海外の捜査小説さながらのどんでん返しも楽しめた。 ただし殺害された施設経営者についての事件の書き込みが不十分と思われた。 そこのところまで、突っ込んで書き込むと、さらに長くなるので軽く触れる程度にとどめたのかもしれないが。 本作は大藪春彦文学賞、吉川英治文学賞受賞にふさわしい、犯罪と真相究明の深淵な問題提起と、捜査小説としてのエンタメ性を兼ね備えてた名編だろう。 時の流れは殺人事件の謎を追う刑事にとっても、被害者遺族にとっても時効無き百年の孤独に耐えるがごとし。 感心して、作者に脱帽。 これからもこの作者の作品を読んで行きたい。
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Last updated
2026.09.06 14:15:34
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