燕の記憶と記録 Deathday of a swallow
今日は「燕忌」歌人春日井建の命日。 春日井建の評伝を読んで、 『「友」とは誰か』という章の中で歌集「友の書」の中で詠まれている友人について言及しており、その友人の仮名が「ヒデオ Hideo」と言うのが気になった。 仮名にせよ、何故ヒデオでなければならないのか。秀夫?英夫?と私の脳内で勝手にシンクロさせたり聯想したりしてしまう。個人及び故人の秘密に関わることなので、評伝作家も奥歯にものの挟まったようにしか語ってないので詳細な事実はわかりようもないのだけれど。 Somedays,sometimes,champagne'sboy 行く春を思う 過ぎにきフレディ・マーキュリー死して幾日 We will rock you, I will rock you.さなきだに虚無の光ると見てゐたりダイヤのピアスある彼の耳 (友の書 1997年) それにしても黒鳥忌といい、燕忌といい鳥の名を冠したのはやはり歌人の忌日だからかしら。歌詠み人は死して黒翼の鳥となり給う。