コンクリートは奥が深い
まちづくり、インフラ整備に欠かせないコンクリート。一般の方々からみれば、生コン工場から運んできて、型に流し込むだけでいっちょあがり、というイメージが強いかもしれません。でもコンクリート構造物を作るのは奥が深いですよ。まず、コンクリートを受ける型枠の精度。一回固まってしまうと直すのは簡単じゃない。だから流し込む前のチェックは入念に行います。また、コンクリートは流し込む状態の時は水とセメントとのあいだで化学反応が起こって熱を発しますが、冷え込むと表面部と内部で温度差を生じ、ひび割れをおこすことがあります。、流し込むさいに十分に締め固めを行わないと空隙ができたり継ぎ目がはっきり表面に見えたり・・・取り扱いがデリケートなんです。圧縮には強いけれども引張りに弱い・・・よって引張力に抵抗するために鉄筋にて補強するわけです。技術の研鑽で長持ちするコンクリート、高強度のコンクリートなど用途に応じて優れたコンクリートが開発されています。でも、大事なのは施工時に正しくコンクリートを作ること。なかなか見えにくい部分ですが、現場のみんなで結構手をかけているんですよ。