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テーマ:反・輸入盤規制法案(96)
カテゴリ:輸入盤規制問題、CCCD、DVDなど
今日の東京新聞・夕刊に、作家の倉阪鬼一郎氏が輸入盤CD規制問題について、 「ありえたかもしれない未来を…」というタイトルでコラムを書かれています。 (ホラー小説の大家だそうです。) 「著作権法の一部を改正する法律」は原案通り可決してしまいましたが、 「リスナーを無視した権利行使に走らせぬよう、今後もネットの言論は 重要な監視の役割を果たしていくに違いない」と、倉阪氏は観測しています。 確かにこの法案をめぐっては「2ちゃん」やブログに代表されるネット言論が、 大きな力を持ちうることが証明されたことは私も実感しました。 倉坂氏は続けて「こういうパラレルワールドを考えてみよう」と前置きして、 一つは従来どおり種々雑多な輸入盤が廉価で容易に入手できる世界、 もう一つは改正著作権法施行後の世界(つまり来年1月1日以降の状況です)を、 考えてみてほしいと問題を提起しています。 で、後者がどのような姿になるか。 一音楽ファンとしては、輸入盤の継続的な供給方針を表明している 大手小売店や通販業者・輸入業者などの努力に期待するしかないが、 価格面を含めて選択肢がかなり狭めれれてしまうだろうと、倉阪氏は懸念を表明しています。 選択肢が減れば、「ありえたかもしれない(音楽との)出会い」も減少する。 貧乏な修行時代に安い洋楽CDを浴びるほど聴いて、成功を手にしていった ミュージシャンが日本にはどれだけいるだろうか、と。 こうしてみると、今回の法改正は「長いスパンで見れば、音楽産業が 自分で自分の首を絞めているように思われる」と倉阪氏は主張しています。 私はこの作家について詳しく存じ上げていませんが、 年齢が近いせいか、その主張にとても共感しました。 感受性の豊かな時代には、それこそコピーでもダビングでもなんでもいいから、 いろいろな音楽を聴いて感性を磨くことが大事だと思います。 青春時代に聴いた一枚のレコード(謎)によって、 良くも悪しくも人生を変えられた経験を持つ者として、 著作権者の権利保護という名目で利権を追求した人々は、 音楽文化の未来に禍根を残してしまったということを強調しておきたいです。 ちょっと今日はシリアスでした…(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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法の隙間をぬって活動する人は必ず出てくるものだと期待をしていますが(笑)
事あるごとに主張することをしないといけないと言うことでしょう。 アナログ盤の頃はコピーなんて氾濫してましたけどねぇ。 状況はそんなに変わりはないはずなんですけどね。 (2004.07.16 18:09:41)
ネットでの意見が注目されてくるのは嬉しいことでもありますね(ようするに無視できない勢いでもあるし)。みんなで監視していきましょうぞ
(2004.07.16 18:18:54)
Midge大佐さん、こんばんは。
>って1960年生まれですね。 よくお調べになられましたね…(笑) >>年齢が近いせいか >ということは私と・・・・・以下省略(笑) 同い年ですか~?(爆) (2004.07.17 00:41:04)
天邪鬼の憂鬱さん、こんばんは。
>法の隙間をぬって活動する人は必ず出てくるものだと期待をしていますが(笑) そうですね。法律なんて、ざるのようなものですからね。(笑) >事あるごとに主張することをしないといけないと言うことでしょう。 監視が必要ですね。問題があれば指摘しないといけないでしょうね。 >アナログ盤の頃はコピーなんて氾濫してましたけどねぇ。 >状況はそんなに変わりはないはずなんですけどね。 同感です。学生時代はテープがやまのようになっていました。今はCDの山ですけど…。 (2004.07.17 00:44:09)
plam伽羅さん、こんにちは。
>ネットでの意見が注目されてくるのは嬉しいことでもありますね(ようするに無視できない勢いでもあるし)。みんなで監視していきましょうぞ そうしましょうぞ!(笑) (2004.07.17 00:45:56)
普通の一般の方達はこの危機感は感じることはできないけど、洋楽の輸入盤を聴いてる人達は・・・それを十分に感じるもの・・
輸入盤が高額になりつつある今(本当にHMVでの価格がちょっと高くなってる感じがあるのですが)だからこそ感じるんですよね。 私たちは自由に輸入盤を選んで買っていたし、ダビングなどをしていた・・昔から不正にコピーをした海賊盤が出回っていたのに・・なんで・・ それなのに日本の企業の利益追求をしているし、あの法案に、そしてCCCDの存在・気楽にCDを手にする時代は終わり・・なんか、CDを買って聴く気持ちが減退をしてるんですよね。 無名のアーティストを育てるのは企業ではなくて、ファンである一人・・一人の存在であることを無視をしてるのは・・許せない・・ 日本の音楽業界は・・どんなになることやら・・ (2004.07.17 09:01:35)
COZY BLACKMORE (湖林律)さん、こんにちは。
> 普通の一般の方達はこの危機感は感じることはできないけど、洋楽の輸入盤を聴いてる人達は・・・それを十分に感じるもの・・ > 輸入盤が高額になりつつある今(本当にHMVでの価格がちょっと高くなってる感じがあるのですが)だからこそ感じるんですよね。 > 私たちは自由に輸入盤を選んで買っていたし、ダビングなどをしていた・・昔から不正にコピーをした海賊盤が出回っていたのに・・なんで・・ > それなのに日本の企業の利益追求をしているし、あの法案に、そしてCCCDの存在・気楽にCDを手にする時代は終わり・・なんか、CDを買って聴く気持ちが減退をしてるんですよね。 > 無名のアーティストを育てるのは企業ではなくて、ファンである一人・・一人の存在であることを無視をしてるのは・・許せない・・ > 日本の音楽業界は・・どんなになることやら・・ ----- まったくご指摘の通りだと思います。 洋楽ファンは輸入盤という選択肢があるだけ、まだましかもしれません。邦楽ファンは、とても高い国内盤(特に新譜)しか選択肢がないわけで、お気に入りのミュージシャンのCDしか買わなくなるだろうし、限られた音楽しか聴かなくなるでしょう。 結局は国内の音楽業界の構造的な問題に行き着いてしまうのではないかと、最近、考えております。アーチストがもっと自由に音楽を作って、消費者に提供できるような流通制度が確立されないと、このままではレコード会社の利益になるような音楽しかって流れなくなってしまうでしょうね。 (2004.07.17 18:05:15)
>こうしてみると、今回の法改正は「長いスパンで見れば、音楽産業が自分で自分の首を絞めているように思われる」と倉阪氏は主張しています。
ひいては、日本という国の文化水準の低下が危ぶまれると思われます。 ト○ちゃんやマ○チのような「歌謡曲」が1位になっていた時代に戻るわけですね。 (2004.07.22 19:19:47)
LOADED2003さん、こんばんは。
>ひいては、日本という国の文化水準の低下が危ぶまれると思われます。 まったく同感です。 >ト○ちゃんやマ○チのような「歌謡曲」が1位になっていた時代に戻るわけですね。 まあ、あの時代はそれなりにいい音楽もありましたし、今よりもっと自由に音楽が聞けたような気もしますね。 でもト○ちゃんやマ○チだなんて、古いですね。(笑) (2004.07.23 00:47:12) |
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