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テーマ:反・輸入盤規制法案(96)
カテゴリ:ロック・ポップス一般
今日のエンタメ系ニュースで目を引いたのがこれです。 ロンドンの裁判所は8日、違法に録音やコピーしたCDを製作販売し、 約1500ポンド(約30億円)を荒稼ぎしていたマーク・パーズグラブ被告(33)に 禁固3年6月の判決を言い渡した。 BBC放送によると、被告は「世界一の違法CD製作者」と称され、 1996年に東京で行われたデビッド・ボウイの公演も違法録音の対象となった。 違法製作されたCDは91年から2002年にかけて「クリミナル・レコード」(犯罪歴) 「ウォンテッド・マン」(お尋ね者)などのレーベルで販売された。 マイケル・ジャクソンやローリング・ストーンズ、マドンナの公演なども 違法にCD化されていたという。 被告はロンドンの高級住宅街に自宅を構え、豪勢な生活を送っていた。 (共同) やっぱりね、というのが率直な感想。まず、30億円という額に驚きました。 それだけリスナーの需要があり、闇の市場が形成されているということですね。 お気に入りのミュージシャンで、しかもオフィシャルリリースされていない 貴重なライブ音源がブートとして出ていると、どうしても欲しくなっちゃいますよ。 それが著作権法違反であることがわかっていても、手が出てしまいます。 最近はそのような消費者心理を逆手にとって、ミュージシャンサイドでも 「オフィシャル・ブートレッグ」などと称して、 オーディエンスが隠し録りした音源をリリースしているミュージシャンもいます。 以前はスタジオでオーバーダビングや修正などを施して、 正規ライブ盤として売り出すのが普通でしたが、 最近はそれさえもなくなり、あるプログレ系ヴォーカリスト(身近な人です)は、 歌詞や演奏の間違いなどがそのまま収録されている音源までリリースする始末。(笑) ブート嫌いで有名なロバート・フリップでさえ、 クリムゾンのコレクターズ・クラブ音源をミックスするさいに、 欠け落ちた部分をブート音源で補正したりしていました。 初めは、こんなことしていたら逆にファンを失うのではないかと思ったけれど、 こういうライブ盤を買うのはコアなファンだけだし、 結果的にブートレッグを市場から駆逐することになるので、 否定的にばかり考える必要はないかなと思えるようになりました。 たとえば、ミュージシャンが自分でライン録音したクリアなライブ音源を 公式サイトでMP3で販売すれば、コストもかからず、いい商売になるのでは。 価格は1000円から2000円くらいに設定すれば、消費者も買いやすいでしょう。 ファンは高価なブート音源を買わなくても高音質な音源を入手できるわけで、 コアなファンは大喜びだし、ミュージシャンサイドもよい小遣い稼ぎになるのでは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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