明日夢みて

もう少しでアンが旅立ってから一年が経ってしまう。
去年の今ごろは、ある程度覚悟はしながらも、
アンがリラックスして過ごせるように、気遣っていた時期だった。

最初は明るい介護日記のつもりで書き始めたのだけれど、
この辺りから日記の内容も雰囲気も変わってくる。
遠距離介護だった私の帰りを待っていたかのように、
帰省した翌朝に旅立ったアン。
たったの１０時間しか一緒にいられなかったけれど、
とても密度の濃いひとときだった。

あと１週間で、１周忌を迎えるのだと思うと、
あの時の思いや情景が押し寄せてくる。
それでも、ちゃんとお見送りができて
後悔はしていないよ、アン子ちゃん。

一晩掛けてゆっくり別れを惜しませてくれて、ありがとう。
きちんとお見送りさせてくれて、ありがとうね。
またこっちの世界に生まれ変わるまで、
そちらの世界でモリーと仲良く暮らしていてね。