カテゴリ:武道精神
![]() 何の場合でも人にものを教える・・指導するという事ほど難しいものは無いと思います・・また人に指導するには、その3倍から5倍の努力が必要と云われます・・要するに、教わる人よりも3倍以上の実力や能力を持っていなくてはならないということなのです。 とは言っても・・実際はそれほど能力に差が無ければ指導できない訳ではないと思います・・ただ努力はその位はしないといけないでしょう・・いやしないと教えられないと言った方が正解かも知れません・・そして真剣に人に教えることによって自分自身も同時に成長していきます。 特に武道の指導は、ただものを知っている・・知識がある・・だけでは指導は出来ません・・「やって見せて、示して見せる」の言葉通り・・体現して見せて教えることが出来なければ、武道の指導者は務まりません。 スポーツでよく見かけるコーチングのように、自分は座って・・ああだ・・こうだと口先だけの指導?・・が果たして指導なのだろうかと首を傾げたくもなります・・「示してみせる」ことさえもできなくなったら、現場での指導はさっさと辞めて後進に任せるべきだと思います・・でなければ、習っている人にとても失礼なことだと思いませんか・・ だから・・人に何かを教えるということは、常に自分に厳しく、また努力を惜しまず・・「示して見せられる」自分を保てなければならないのです・・先ずは、自分が模範を示せなくて本当の意味で何を指導できるというのでしょうか・・? 以前、怪我をして通院していた病院に、自分の行動さえも不自由ではなかろうかと心配になるほど太った内科医がいました・・しかも糖尿病専門医だそうです・・これこそ、先ずは我が身を律しなければならないし説得力もないだろう・・という典型を見たようで、自分自身にも問い直したことを思い出しました。 近頃スポーツ武道にも、これに似たような指導者が増えてきたように思います・・西洋式コーチングの指導ポリシーでは、それでいいのかも知れませんが・・武道武術として捉えれば、指導はあくまでも指し導くことで、自分が見本にならなければ本来の指導は出来ないと思います。 なので私は指導者を育成する時、こういうことには非常に厳しく言います・・ 手本になるべき人が口ばっかりで示すことが出来なかったら・・ その人に習いますか・・? 手本になるべき人が陰気臭くて根暗な人だったら・・ その人から習いたいと思いますか・・? 手本になるべき人が傲慢で偉そうな人間だったら・・ その人に着いて行きますか・・? 手本になるべき人が自分の都合でよく指導を休む人だったら・・ その人を信頼できますか・・? このように逆の立場から見てみると、指導者を目指そうとする人がどうあるべきか・・自ずと自分の在り方や在るべき姿が見えて来ると思います・・なにもすべてに於いて立派な人であれと言っている訳ではありません・・そんな人はどこを探してもいる訳がありません・・そう在りたいと思い・・そうなろうと努力できるかどうかです・・その思いを保持できるか否かなのです・・ すべては「思い」「姿勢」「心構え」があるか・・ないか・・ただそれだけです。 ![]() =達人養成塾= ☆体幹操作法の習得は諸芸全般一流の登竜門! ☆「極意」とは意識を極め自在にすること! ☆一瞬にして相手の力を無力化する技法とは・・? 3月度「体幹操法」セミナーへどうぞ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/02/26 10:31:20 AM
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