私の中の彼へ-青き騎士-飛鳥京香作品

2011/12/09(金)15:24

私の中の彼へー青き騎士ー第9回

私の中の彼へー青き騎士ー(133)

私の中の彼へー青き騎士ー第9回 青き騎士(1992年作品) 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 Manga Agency山田企画事務所 ★漫画通信教育「マンガ家になる塾」★ ★you tube★ 第9回●シーン8  この後、私、沙織は移動略奪隊「ローズグループ」の民となった。 既存するコロニーや残存する地球連邦軍戦略基地を略奪し、人を殺す。テクニックは「ローズバット」で教わった通リだった。逆に体が反応していた。  1シーズンがすぎた頃、あるコロニーを襲っていた。 そして、見覚えのある老夫婦が、私の前にひきずりだされてきた。 「ごいつらか、ボスを育てたって言ってます。いちおう、殺さずにおいたのですが」  驚いた事に、そう、養父母だった。 私のゆがんだ性格の最大原因。「ローズバット」に私を売り払った張本人だった。 「ああ、沙織様、私です、あなたの命の恩人を覚えていてくださいますよね」 「そうです。私たちはあなた様の育ての父と母です。幼ない頃、世話をしてさしあげた。 まさか、それをお忘れれではないしょう」 まだまだ大様な態度。あの頃とはほとんど変わっていない。 が、私は、あの頃の私ではなくなっている。 「こんなやつらは知らない。家と一緒に焼き殺してしまいな」 私の声は冷たい 「なんて奴なんだ」 2人は驚きの表情だ。態度か豹変する。 「お願いだ、助けておくれよー」 二人は私の足元にひざまづき、今にもにも足の裏までなめそうだった。 「おまち」 私は仲間に言った。 「そいつらを助けておやり」 「ここから逃がしておやリ」 「しかし沙織、こいつから」チェリー花咲が言った。彼女は事情をよく知っている。 「ローズバット」訓練時代に話をしていた。 「ぃぃんだよ、私が決めたんだ」 「沙織。お前はやはり優しい子だよ」 「そうさ、昔から良い子だよ」 「いいから、早く私の目の前から消えて」 二人は、私の足にせっぷんし、それこそ、少なくなった動物資源「ねずみ」のように逃げ去っていった。 「たまには、いい事をするね、沙織」 チェリーが言った。 「いいかい、あまったれるんじやないよ。ここから逃げたって、どうやって生活できる。外は冷たいよ。もうすく雪のシーズンだ。どうせ助かりっこないさ」  か、その考えはあまかった。 彼ら二人は通信機を持ち逃げした。 私連の居所を知らせると、政府から賞金がでる。私たちの首には賞金がかかっていた。 居場所が知れると、残存する政府軍か捕縛の手を伸ばしてくる。 おまけに小型のビーグルまで盗んでいた。  私通は父母を追跡するはめになった。 「だから、沙織、いわないこりちやなぃよ」 チェリーがうめいた。 「今のあんたには、「慈悲」なんて言葉が、似合わないのさ」  私達は、彼らをようやく苑―し、今度こそ、息の根をとめようと思った。  が、二人は、政府軍遊撃部隊「狼部隊」の1台の人工頭脳装甲機に保護されていた。 それが、彼との出会ったはじめの時だった。その時も、私は、まだ、彼が私にとっての「青き騎士」だとは気づいていなかった。 (続く) 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 Manga Agency山田企画事務所 ★漫画通信教育「マンガ家になる塾」★ ★you tube★

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