ジャップス=デイズ日本人の日々■第18回
ジャップス=デイズ日本人の日々■第18回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所http://www.yamada-kikaku.com/第18回 アルプス要塞の通信オペレーターは、アルゴステーションの異状に気づく。 「チーフ、大変です。アルゴステーションとの回線が不通になりました」「よし、もう一度チェックしろ」「だめです。補助回線も復帰しません」 通信オペレーターのチーフ、ブライアンは恐るべき知らせをラインハルトに報告しなければならなかった。「ラインハルト議長、アルゴステーションが通信不能になりました」「どんな情勢なのだ」「どうやら、アルゴステーションには,生命が存在しないようです」「なんだと, 聞いたか、ファーガソン」「日本人の奴らのしわざかもしれませんな」「なぜ、アルゴステーションをねらったのだ」「あの計画がもれたのかもしれません」「ミサイルはすでに運びこまれているのか」「そうです。いつでも発射可能です」 ラインハルトはしばらく考えていて、あることに気がついていた。「ファーガソン、アルゴステーションの近くには有人殺人衛星はないのか」 ファーガソンは近くにあるコンソールに向かいキーボードをたたいていた。 ファーガソンがうれしそうな声をあげる。「近くにa113が存在します。乗員はアントン=ヤノーシュです」「よし、ヤノーシュをアルゴステーションに向かわせろ」「でも、アルゴステーションには対キラー衛星装置が装備されていますが」 「かまわん、ヤノーシュなら、、うまくやるかもしれん」(続く)1988年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所http://www.yamada-kikaku.com/