あたふたあなくろクロニクル

2009/12/09(水)20:42

路頭に迷う女。

雑記(40)

新たな試み。12月8日の日記を12月5日の日付で12月9日に書く。雑誌だってひと月ずれてる。…あ、あれは前倒しか。いいの。逆もありだ。グラスの底に顔があってもいいじゃないか(…出てくる引用が昔のものばかりというのが、過去の記憶のみ鮮明なぼけ老人を思わせて切ない)。年末一掃セール的駆け込み乗車的、今年の汚れは今年のうちに的スパートをかけている今、こんな個人的なくだらんことで時間をつぶしていてはいかんのだが、あまりに情けなくて…私はまえから間が悪い。タイミングが悪い。運が悪い。頭が悪い… あ、そうかそうだったのか、先を読むアタマがないから間が読めないのか。そういえばそうね。振り返ればあたしの人生そんなもんよ。とすると、年末の締めくくりにふさわしい総論ではあるな。昨日あたしは新宿に寄ってから千駄ヶ谷に行ったのだ。新宿の用事が終わったら、千駄ヶ谷の約束時間まで、まだ1時間以上もあった。 その目的地まで、代々木駅からわりと楽に歩けることを、 私は知っている。 正確に言うと、代々木駅までわりと近いことを、私は知っている。 以前そこから代々木まで歩いたら意外に近かったからだ。 代々木からそこまで歩いたら、とんでもなく遠かった。   なぜなら……迷ったからです。だが今回はこのルート二回目。そして時間はたっぷりある。早く行き過ぎても邪魔かもしれないし。。。会場空いてないかもしれないし。。。 多少迷っても余裕あるわね。今日は昨日と違ってわりと暖かいし。 代々木駅の、新宿から遠いほう(遠いほうって言い方も、ねえ・・)の改札前。 あ。覚えてる。この景色には見覚えがある。帰りにこの顔の駅に行きついたんだ。駅前から放射状に伸びる道が、ちょっと、いや。 無駄に選択肢を増やすような真似はなるべく避けていただきたい。 それから駅前の蕎麦屋。それとファーストフード店。この組み合わせも、できればどこか変化をつけていただきたい。どこの駅前も同じに見える。だが。ここの道には差別化があったのだ。記憶にある餃子屋と台湾ラーメン、このガード下の雰囲気。で、そう、踏切ふみきり。 渡ったはず。踏切を渡ってしばらく行くと、また蕎麦屋だ。 だが、この景色にも見覚えが。うえを高架。そう、ここは通ったはず。 だがどの信号をどっちへ…  帰り、まーっすぐ行ったら駅だったと思う、うん。 そう、それで、おまわりさん輩出したまま、って感じの派出所があるの。派出所にはおまわりさんを置いていてほしいと思います、やはり。 そこで訊いていれば・・・いやでも、ここをこのまま行って、どこかで曲がれば。 このレストランも見覚えあるもの。ここで曲がるんだな。 曲がれば、見覚えのある道に・・・・・・出ない。そういう時は元に戻るのが正しい。 とりあえず、ここは大通りだ。バス通りだ。線路も横を走っている。 代々木から、新宿と逆方向に向かえば、千駄ヶ谷・・・・ …じゃない場合も、あるのか?  だが、会社帰りの人々がこちらに向かって歩いてくる。ということは、あっち方面にそういったオフィス関係のビルが固まっているとかいうことかもしれない。私が向かっている場所はオフィスビルが固まったところではなかったが、とりあえず何かありそうな気がする。 だからとりあえず、こっちに行っておこう。 ちょっと時間押してきました。 昨晩の東京が寒かったので、念のため今日は厚着をしてきた。しすぎた。汗かきそう。 それから3回ほど、曲がっては戻り曲がっては戻りを繰り返し、 黒塗りのなんだかすごい車がある家とか見たり、なんだかこう、ゴージャス雰囲気な家が並ぶあたりを抜けているうちに、「千駄ヶ谷」という表記より「原宿」表記のほうが増えてきた。…不穏。バス… いざとなればバスとか。。。バス停を確かめてみよう。すでにコートを脱いで歩いていた私は、次のバス停が見えたので近づいていきました。「早大正門前」 うそ! …ウソでした。はっはっは。 早大正門前、に、向かう、バス停だった。 いくらなんだって早稲田まで歩くかい。 …だが、早稲田方面行きということは…どこ。ここどこっ!私の足取りが速まると危険度が増す、ということを、 ごく一部の人は知っている。前に書いたかもしれないが、というか、ここまで書いたら言わずもがなだが、 私は恐ろしい方向音痴である。 5分で行ける場所に30分かかってもたどりつけなかった経験がある。一度ならず二度ならず、ある。 そして、これはどうやらまずい、と思うと、 足が止まらなくなるのであります。 八甲田山死の行軍。 迷ったら立ち止まらねばいかんのだ。が、焦るとハムスターになるのが、ネズミの脳しか持たない人間でありますわけよ。だがたいていの人は、「確信を持って進んでいる」とみなすらしい。(-_-;)そういえばこないだもやったばかりだ。 LamとYamを連れてAさんのところに行った帰り。LamちゃんもYamちゃんも東京の人間であり、そのふたりを地元の私が案内している、はずであった。 いやでも地元といっても知らない場所だったのよね。 それでAさんに道を聞いたのち三人で歩いて行ったら、枝分かれする場所に出た。 左じゃないかといったのは私だけであり、結果として右が正しかった。 しかし二人は、「どんどん歩いてくから、絶対わかっているのだと思った」と言っていた。 。。。。そのときなぜ正しい道が判明したかというと、Aさんに電話で確認したからである。 そう、電話。なぜここで電話しないか。 … その辺もバカだが… あちら仕事中だしなあ、とか、こんなことでなあ、とか、思ったりして。 中途半端にオフィシャル用事だから、ちょっと気が引けるわけです。 友達だったらそれはね、電話しちゃうけれども。 でもメールは早めに入れたんですよ。 「千駄ヶ谷の何丁目でしたっけ?」 … おまえは子供か。 だって、その時はまだ余裕が… 次第に悲しくなってくるのでありました。 なんで? なんでいつもこうなるの?肝心なときにそうなのだ。肝心な時ばかり、そうなのだ。 肝心な時に遅れる。無駄に早く行き過ぎる。 肝心なところで外す。やっぱりそれが私の人生なのね・・・もう帰っちゃおうかな。(実際こういう状況で帰ってしまったこともある…何なんだ、我ながら)。だが今日は渡すものもあるのだ。うん、そうだ、ここでめげてはいかん。やがて、違う道にぶつかった。 ここもまた広い道路。そして目の前をちょうど、電車が・・・ …山手線なんですけど。私が見たかったものは総武線である。坂道になった。もうここに来ると見覚えのかけらもない道だ。 駅だ!  … 原宿駅。 原宿駅?ウソ言ってると思うでしょう。 私だって、私だって、これが嘘ならどんなにうれしいか…再び「もう帰るワタシ」という気持ちがよぎる。 駅の時計を見ると7時15分。 ・・・ほぼ1時間近く歩いてたことになる。山手線に乗ると代々木はすぐでありました。通り越して新宿。あっという間。 新宿から総武線。あやうく逆方向のホームに行きかけたがセーフ。 そうね、夕べ遅かったのが、響いてるのね… 自分に言い訳してみる。 千駄ヶ谷。ああ千駄ヶ谷。遠かった千駄ヶ谷。ここからなら…まだ迷えるワタシである。これに先立ちまして、一応礼儀として、「少し遅れます」とはメールを送った。 だがその段階では、7時半始まりだから、まだ、それでもまだ、ぎりぎりセーフで(苦笑)としてオチが付く可能性もあったのだ。就活学生の群れが風景を混乱させたからいけない。えっえっ ええええ? この辺でしょ。この辺のはずでしょ?帰ろうかなやっぱり・・・似たようなビルの名前を確かめること数度。…ついに… あった・・・会場に入ると、時計は8時10分前だった。 私が必死こいてたどり着いた場所では、ある集まりが開かれており、 今回が最終回であった。 前回11月は、自主蟄居時期だったため欠席だった。 つまり満を持しての最終回だったのである。私って私って私って… 申し訳ありません …来年の課題。結果を考えて行動しよう・・・疲れを引きずる翌日でありました。              

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