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・・・・。

○月○日
骨髄移植推進財団からオレンジ色の封筒が届きました。
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定期的に送られてくる冊子とは雰囲気が違い、「大切なお知らせです。至急開封してください」と大きく書いてありました。
「もしや??」とドキドキしながら開封してみると、「骨髄コーディネートのお知らせ」でした。
ぴのこのHLA型と一致する患者さんがいて、ドナー候補者の1人に選ばれたことが書かれてありました。
患者さんの移植希望時期が約80日前後(通常は145日前後)の迅速コースです。

ここ最近偶然とは思えない位に妙なツキがあり、これはきっと何かあるぞと心構えをしていたので
驚いた気持ちよりもこれだったのか~と、その内容が良かったことだったのでホッとした気持ちもありました。
(ちなみに・・・ぴのこが骨髄バンクに登録したのが4年8ヶ月前の誕生日目前のこと。
 前から興味があり、30歳になること、3人目を考えていなかったこと等条件も揃ったので登録しました。)

とは言え、予想外のできごとで、動揺しました。
まずは、一度書類に目を通し、ネットでいろいろ調べたりして、気持ちが落ち着いてきた頃にもう一度じっくり目を通しました。
まだドナーとして選ばれたワケでもないのに、すでに気持ちは固まっていて、パパにどう話をするか、
留守中娘たちのお世話をお願いできるのは誰がよいかを悩みました。
帰宅後パパ(日中、書類が届いたこと。時間があるときにドナーについて見ておいてと連絡しておきました)と話して
ぴのこの心配よりも留守中さえ何とかなればと快いお返事をもらったので、まずは1歩前進。
ぴのこが「やりたい」ということには反対してもしょうがないなという気持ちもあったかもしれませんが・・・。
あとは子供たちを近くに住む親戚にお願いしようかとも考えたのですが、まずは母に電話で相談しました。
偶然にも書類が届いたのが帰省前(書類が届くのが遅ければ「7日以内に返送」することも厳しかったように思います)だったので、
「ちょっと聞くだけ聞いて。帰ったらちゃんと説明するから」とこの日は終わりました。

○月○日
実家に帰省して少し落ち着いた頃、母に「電話のことだけど・・・」と書類を見せようとすると、
書類を見るまでもなく「できることは協力せんとねっ!!」とありがたい返事をもらいました。
ぴのこのワガママに嫌な顔1つせず受け容れてくれる母にホント頭がさがる思いでした。
実際、ぴのこがドナーに選ばれた場合、ぴのこ自身は入院するだけですが、
数日間ウチのことをお願いしなければいけないので、誰かの協力なしにはできません。
それをいちばん安心してお願いができる母が快諾してくれたことが、とても嬉しかったです。

夜、返信用紙の質問1つ1つにゆっくり時間をかけて記入して、そのままポストへ投函しました。
あとはコーディネーターさんからの連絡待ちです。携帯が鳴る度ドキドキしそうです。

○月○日
そういえば、母には相談しましたが父にはまだこの話をしていません。
というのも、いま父はお友達と旅行中なのです・・・。
これは運が良かったかもしれません。おそらく、父はいい顔しないと思うんです。
ちゃんと決まったら母と一緒に伝えようと思っています。
義父母にも決まったら伝える予定です。

今のところ母と一緒に父にも上京してもらって、娘たちが小学校・幼稚園に行ってる間
2人で観光してもらうプランで考えています。

○月○日
お昼に知らない番号から携帯に電話が入りドキドキしながら出ました。
骨髄バンクからでした。が、検査日等の連絡ではなく「書類が今日届いたのですが、1箇所記入漏れがありまして・・・」
ということで、その確認の電話でした(苦笑)。
後日、担当者の方から連絡が入るそうです。

○月○日
今回担当してくださるコーディネーターの方から電話がありました。(ここではKさんとします)
確認検査の都合のよい日を聞かれ、実際にオレンジの封筒が届いた時の感想などをお話しました。
電話で話した感じは好印象です。

○月○日
Kさんから確認検査の日程が決まったと連絡がありました。
今日から数えてちょうど1週間後になります。
病院は知ってるところ(行ったことないけど)なので、安心です。
思ったよりも、かなり落ち着いてる自分です。

○月○日
確認検査に行ってきました。娘たちが夏休み中のため、子連れです。
Kさんにその旨を相談すると、「調整医師の方も小児科医の先生なので大丈夫ですよ」と言われました。
入り口でKさんと待ち合わせ、調整医師の方を交えて個室での面談(子供たちも同室)となりました。
子供たちはかなり緊張していたようで、持っていった勉強道具を取り出して大人しくしてました。
(子供たちには前日に「明日病院に行くから」とだけ伝えて、詳しくは説明していません。
 実際ドナーとして提供することになったらちゃんとお話しようと思っています。
 2人とも何となく「おかあさん入院するの!?」と思っているような・・・。)
時間にして1時間弱、説明を受けたり質問したりしました。
調整医師から問診を受けた後、身長・体重・血圧の測定、血液検査のための採血をして終了です。
全行程で1時間ちょっとでした。
採血時にはKさんと調整医師の方が子供たちに風船を作ってくれたりしました。
お二方ともとても感じのよい方でまだ何もしていないのに、「ありがとうございます」と言われてしまいました。
「ご縁がありましたらまたお会いしましょう」ということで・・・。
血液検査の結果は1週間後位に手元に、ドナー候補者が決定するのはそれから何日かかかるそうです。
とりあえず、待つのみです。

余談ですが・・・
検査の帰りにスーパーへ寄りお買い物をした後、
偶然ママ友に会うと喪服を着ていて「これからお通夜なの」ということでした。
ちょっとお話してビックリしたのですが、亡くなったのは彼女の同級生(今年30歳)で白血病だったそうです。
鳥肌がたってしまいました。

○月○日
先日の確認検査の結果が届きました。
帰省中に届いていた「担当コーディネーターのお知らせ」「確認検査(面談)日のご案内」に続き
3通目の黄色い封筒(最初のオレンジ以降は黄色の封筒)になります。
「財団の基準では問題ありませんでした」という文字にホッとしました。健康体の身体に感謝!!
多分大丈夫だろうと思っていても、結果を見るのは緊張しますね。
(骨髄移植の血液検査は一般の血液検査とは項目・基準値が異なる部分があるそうです)
これでいよいよ骨髄採取をするかどうか、担当医師の検討に入ります。
次の連絡が本当のドキドキです。

○月○日
財団から黄色の封筒が届きました。
(今回、迅速コースということで確認検査の結果が届いてから、ほんの数日間のことでした。
 普通の選定では2~3ヶ月かかることもあるそうです。)
開封してみると「選定保留のお知らせ」でした。
第1候補者の方がいて、その方が骨髄採取に至らなかった場合に
次のドナー候補者として連絡が来るかもしれませんということでした。
「コーディネート終了(ドナーに選定されなかった)」ではなく、ドナー候補者のまま保留された状態になります。
いわゆる補欠ですね。

「コーディネート終了」もしくは「ドナー候補者」となる連絡は、大体の時期が想像できるので
いつ来るんだろう?という心配が消えた分少し気持ちが楽になりました。
もうしばらくドキドキが続きますが、何よりも患者さんが元気になられることを祈りつつ・・・。

○月○日
久しぶりに財団からの封筒が届きました。
「そろそろかな?」なんて思っていたので、「着た着た」という感じでした。
想像通り「コーディネート終了」のお知らせでした。
推測(&希望)ではありますが、他のドナー候補者の方が無事に骨髄提供されたのではないかと思います。
コーディネート終了時アンケート(2枚)を記入して返送しました。

今後のドナー登録は「継続」。
保留期間が終了したので、新たな検索の対象となります。
次回はいつオレンジの封筒が届くか分かりませんが、
気持ちに余裕を持って受け取ることができそうです。

今回、本当に貴重な経験をさせていただいたことに感謝します。



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