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人に何かを教える時、最も重要なことはどんな事だろう… 一言で「教える」と言っても様々な分野があるので、 ここは私たちが携わっている音楽に搾ってみる。
私も実際、音楽を他人に習った経験があり、 教えたことも何度もある。
その経験の中から強く確信したのは次の二点。
・その人が何を求めているのかを鋭く見抜く。 ・その人の長所を的確に把握し、それを最大限に引き出す。
これに尽きると思う。
人それぞれ個性があるのだから、画一的な教え方は論外。 ロボットを相手にしているのではないんだから、 それしかできない人は講師には向かないと思う。 かゆい所に手が届かないとダメ。 さらに、相手の才能を見抜くのはもっと難しい。
例えて言えばこういうこと。
山の麓からは頂上が見えないが、 頂上からは下の景色が手にとるように見える…
つまり、自分が相手の何倍ものキャパシティをもっていれば、 その人の能力や長所を正確に捉え、 的確な指導法が自然に見えてくるのだ。
音楽の能力だけではなく、人間もしっかりと磨かなければ、 講師としての総合的な能力を身につけたことにはならない。
教える仕事をしている私がこんなことを言うのはおかしいかも知れないが、 私は「音楽は習うものではない」と、ずっと思っている。 外側にある技術的なことは教えることはできるが、 核心の感性や才能の部分は、誰もさわることはできない。 それは本人が変えていくしかないのだ。
講師ができる最高の仕事は、 生徒さんにベストな道しるべを示してあげること。 それ以上のものはない。
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Last updated
2008.06.11 22:21:26
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