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2008.09.04
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カテゴリ:ギター

 

 

http://ateliermusique.jp/

 

ギターに関する重たい話は他のブログに移したので、

ここにはなるべく書かないようにしているんですが、

最近、また新しいギタリストさんとの出逢いがあったので、

自分の昔を思い起こして少し書いてみます。

 

自分はどのようにして、ギターを習得していったのだろうか...

 

まず最初に年齢の壁がありましたね。

私がギターを本格的に始めたのは18歳の時。

一般的に言って遅過ぎるスタートですね。

「脳ミソの締め切り」という残酷な事実があるらしく、

楽器が飛躍的に上達する為のスタートラインの上限は、

医学的に言うと12歳位までだそうです。

脳内の仕組みの何かが関係しているんでしょうね。

 

確かにそれは真理だと思います。

 

でも、それが絶対であるとは私は思わないし、個人差もあるでしょう。

現にそれ以降にギターを始めて達人になった人は大勢いるのですから。

まあ、早いに越したことはないというのは動かし難いところでしょうが...

 

私はギターよりも先に14歳の時にベースから始めました。

その時すでに締め切りを2年過ぎていたわけですけど、

今思い出してもこの時の上達のスピードは凄く早かったと記憶しています。

弾きたいと思う曲を、

ステージでボーカルを取りながらちゃんと弾けるようになるまでに、

半年もかからなかったと思います。

 

反対にギターは凄く苦労したんです。

年齢の壁を痛いほど感じましたね。

私の場合、単にベースから4年遅れたというだけではなくて、

16歳から18歳の約2年間は殆んど楽器を手にせず、

何処にでもいる少年のように遊んでしまったんです。

この空白の2年間は、私の一生の不覚と言うべきもので、

この穴を埋めるのにそれこそ死ぬような思いをしました。

私にギターの才能がなかったのかも知れませんが、

苦労した原因は年齢の他にも幾つかあったようです。

 

一通り満足に弾けるようになるのに3年かかりました。

 

どんなふうにやったのかと言うと...

家にこもって2年、外に出て1年という感じでしょうか。

何かにとり憑かれたように、突然ギターに目覚めた私は、

その日から練習に明け暮れました。

 

まずはコピーですね。

 

弾き始めの頃、

あのイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」が弾きたくて仕方がなかったんです。

「あれが弾けたら、どんなに素晴らしいだろう...」

出来るだろうか、という不安もありましたが、

ベースでコピーのノウハウは解っていたので、

出来るはずだと思って始めたのがスタートでした。

当時はレコード盤で苦労しましたけど、できました。

それから最終目標になったUFOライヴの「ロック・ボトム」まで、

片っぱしからコピーしまくりました。

 

このコピーという作業は、ギターが上達する上で一番大切なことですね。

先人の名プレイを盗まずして、上手くなるギタリストなどいないのですから。

 

でも独学でやろうとする人は、ここで必ずと言っていいほど壁にぶち当たります。

 

「自己流は伸びない」とよく口にする人がいますが、

私はこの言葉が大嫌いです。

そんなことはありません。自己流でも達人になる人はいくらでもいます。

最初にギターを極めた人は究極の自己流でしょ。

そんなことを外野から口にする人は、よく解っていない無責任な人達です。

 

しかしながら、壁にぶち当たるんです。

導いてくれる人がいないんだから当然のことですが。

 

テクニックそのものの事、理論的な事、曲作り・音作りの事、機材の事etc...

ここでだいたい三つのパターンに別れますね。

 

1・さらに道を切り開き一人で頑張る人。

2・自己流に限界を感じプロに習う人。

3・諦めてやめる人。

 

私の場合は1と2を足したような感じでした。

ギターの技術そのものは独学で習得しましたが、

ギタリストにとっての大事な精神は師事した恩師から学びました。

 

自分自身にこんなふうに言い聞かせていました。

 

・何かに行き詰まったら、ダラダラと練習を続けないで手を止めて何が悪いのかを考る。

・原因を突き止めて対策を練る。

・やるべき事をできるだけ細分化してノートに書き出し端からきっちりとやっていく。

・決して焦らない。焦っても何もいいことは無い。

・楽しんでやること

 

結局はプロが最初に教える基礎的なことの重要性に気がつき、

そこに立ち返ってまた始めていったのです。

 

私の場合は、ピッキングやビブラート等のテクニックをよりスムーズにする為に

自分なりに考えた基礎トレーニングをいやというほどしました。

もっと早い時期にギターを始めていれば、すんなりマスターできたかも知れないのに...

と思うと悔しかったですねけどね。

 






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Last updated  2008.09.05 17:16:54
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