カテゴリ:ギター
ギターに関する重たい話は他のブログに移したので、 ここにはなるべく書かないようにしているんですが、 最近、また新しいギタリストさんとの出逢いがあったので、 自分の昔を思い起こして少し書いてみます。
自分はどのようにして、ギターを習得していったのだろうか...
まず最初に年齢の壁がありましたね。 私がギターを本格的に始めたのは18歳の時。 一般的に言って遅過ぎるスタートですね。 楽器が飛躍的に上達する為のスタートラインの上限は、 医学的に言うと12歳位までだそうです。 脳内の仕組みの何かが関係しているんでしょうね。
確かにそれは真理だと思います。
でも、それが絶対であるとは私は思わないし、個人差もあるでしょう。 現にそれ以降にギターを始めて達人になった人は大勢いるのですから。 まあ、早いに越したことはないというのは動かし難いところでしょうが...
私はギターよりも先に14歳の時にベースから始めました。 その時すでに締め切りを2年過ぎていたわけですけど、 今思い出してもこの時の上達のスピードは凄く早かったと記憶しています。 弾きたいと思う曲を、 ステージでボーカルを取りながらちゃんと弾けるようになるまでに、 半年もかからなかったと思います。
反対にギターは凄く苦労したんです。 年齢の壁を痛いほど感じましたね。 私の場合、単にベースから4年遅れたというだけではなくて、 16歳から18歳の約2年間は殆んど楽器を手にせず、 何処にでもいる少年のように遊んでしまったんです。 この空白の2年間は、私の一生の不覚と言うべきもので、 この穴を埋めるのにそれこそ死ぬような思いをしました。 私にギターの才能がなかったのかも知れませんが、 苦労した原因は年齢の他にも幾つかあったようです。
一通り満足に弾けるようになるのに3年かかりました。
どんなふうにやったのかと言うと... 家にこもって2年、外に出て1年という感じでしょうか。 その日から練習に明け暮れました。
まずはコピーですね。
弾き始めの頃、 あのイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」が弾きたくて仕方がなかったんです。 「あれが弾けたら、どんなに素晴らしいだろう...」 出来るだろうか、という不安もありましたが、 ベースでコピーのノウハウは解っていたので、 出来るはずだと思って始めたのがスタートでした。 当時はレコード盤で苦労しましたけど、できました。 それから最終目標になったUFOライヴの「ロック・ボトム」まで、 片っぱしからコピーしまくりました。
このコピーという作業は、ギターが上達する上で一番大切なことですね。 先人の名プレイを盗まずして、上手くなるギタリストなどいないのですから。
でも独学でやろうとする人は、ここで必ずと言っていいほど壁にぶち当たります。
「自己流は伸びない」とよく口にする人がいますが、 私はこの言葉が大嫌いです。 そんなことはありません。自己流でも達人になる人はいくらでもいます。 最初にギターを極めた人は究極の自己流でしょ。 そんなことを外野から口にする人は、よく解っていない無責任な人達です。
しかしながら、壁にぶち当たるんです。 導いてくれる人がいないんだから当然のことですが。
テクニックそのものの事、理論的な事、曲作り・音作りの事、機材の事etc... ここでだいたい三つのパターンに別れますね。
1・さらに道を切り開き一人で頑張る人。 2・自己流に限界を感じプロに習う人。
私の場合は1と2を足したような感じでした。 ギターの技術そのものは独学で習得しましたが、 ギタリストにとっての大事な精神は師事した恩師から学びました。
自分自身にこんなふうに言い聞かせていました。
・何かに行き詰まったら、ダラダラと練習を続けないで手を止めて何が悪いのかを考る。
結局はプロが最初に教える基礎的なことの重要性に気がつき、 そこに立ち返ってまた始めていったのです。
私の場合は、ピッキングやビブラート等のテクニックをよりスムーズにする為に 自分なりに考えた基礎トレーニングをいやというほどしました。 もっと早い時期にギターを始めていれば、すんなりマスターできたかも知れないのに... と思うと悔しかったですねけどね。
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Last updated
2008.09.05 17:16:54
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