■正月の写真集■
明けましておめでとうございます。本年も、よろしくお願いします。新しい年の正月を迎えると、思い出す話がある。どんな、才能のない写真家でも、展覧会を開き、注目される方法。それは、同じ街角を30年間、撮り続けるということだそうだ。たとえば新宿アルタ、澁谷ハチ公前、銀座4丁目と一箇所を決める。そして、その同じ街角を30年間、撮り続ける方法だ。30年後には、どんな写真家でも、注目される写真家の展覧会が開けるという話だ。ビデオや写真を撮っていて、それが興味深いものになるのは、自然の風景ではなくて、家族や子供の、若いときの姿であったりする。写真がタイムカプセルの役目をしているのだ。森羅万象、あらゆるものには、時間の経過というものが存在している。私の両親の家は旧家なので、とても古い家だ。そして、庭に面して、大きな縁側がある。親戚一同が集まると集合写真を、いつも、その場所で撮っている。同じ場所であるから、その写真を見ると、戦前、戦中、戦後、そして、現在と、時代の流れがわかる。孫が生まれ、祖父が死に、子供が大きくなり、戦争の影も写真には、残っていく。同じ縁側の場所で、ときに家族が増え、ときに家族が減っていく。正月、親戚や家族が集合したとき、同じ場所で写真を撮ることを、ずっと、何年も継続していくと、それも、りっぱな歴史資料になっていくものなのかもしれないと思ったのだ。新しい年がはじまった。この新しい年が、過去になるとき、くいの無い生き方をしたいと思う元日だった。(追伸)1月号の表紙は、リンクしている、「鎌倉ブログ」の、よろずや2643の写真を,また、使わせていただいた。湘南の海の写真だ。いつも、よろずや2643さんは、鎌倉の風景を写真で紹介してくれていているのだが、ほんとうに写真がよくて大ファンなのです。鎌倉のイベントなども、詳しく紹介されていますので、ぶらり鎌倉への旅には、きっと、よい情報源になりますよ。鎌倉ブログ