鎌倉日記(極上生活のすすめ)

2007/11/01(木)02:34

■今週の出来事■

今週、話をして一番印象に残った人。 ニューカマーと呼ばれる南米からの経済移民の人たちと、役所など公共機関の架け橋を仕事にしている女性。 その人自身も、ペルー出身の日系人だった。 私は、ドイツのトルコ移民と日本と南米からの経済移民の話をした。 それから、在日コリアの帰化の問題をあげながら、選挙権がなければ、意思表示の場がないことをふれると、南米の人は、選挙制度を信じていないので、自分たちが選挙権を獲得することには興味がないとのこと。 選挙も、行かないと罰則が科せられるので、しかたなく、行っているらしい。 フジモリ氏も、ペルーの日系人のあいだでは、目立つことをして迷惑だと思っている人が多いという話を聞いた。 このさき、彼らはこのまま日本に定住する意識も強い。 しかし、日本経済が悪化すると、彼ら日系人は年金もかけていない人たちも多く、日系南米の多くの人たちが、このさきホームレスやニートになってくる不安を感じる。 今週、見た映画。 宮崎監督スタジオジブリ作品「ハウルの動く城」。 そこそこ、おもしろい。 宮崎監督の作品の特徴のひとつは、出てくる人物の顔の映像のデフォルメされることがある。 もうひとつは、映像の中の人物の浮遊感覚、映像の中の上下運動が激しいことだと思った。 とくに上下感覚は、普通の映画の横移動が多いのに比べ、映像的には新鮮に移るのではないかと思った。 それから、「動く城」を見ていて、ロンドンの二階建てバスを、キャンピングカーにして、いくつも部屋があるキャンピングカーがあれば、おもしろいのにと思っていた。 誰か、作って売りださないかな。 なんのかんの言いながら、スタジオジブリの作品は全部観ていることに気づいた。 これは、私にとって今村昌平作品以来だ。 宮崎アニメ、たぶん、すごく魅力があるのだろう。 今週、気になった話。 オーストラリアには、人間が持ち込んで野生化したラクダがいる。 そのラクダが、今、人間を襲いはじめている。 ラクダの住む土地に、水が無くなっているのだ。 人間が作りだした環境破壊のためだ。 21世紀は、水を奪いあう世紀になるという。まるで、漫画「北斗の拳」の世界だ。 石油を奪い合い、この次は人類は、水を奪いあうことになるのか・・。 また、人類が滅んだあとの世界を想像してしまった。 たぶん、次は昆虫類でないかと私は思っている。 爬虫類の繁栄、哺乳類の繁栄、そのつぎは昆虫類じゃないかな・・・。 順番にいっても。 今週 テレビドキュメンタリーでおもしろかったもの。 「ポアンカレ予想」。 百年もの間、誰も解けなかった数学の難問。 「ポアンカレ予想」はこれまでも、幾多の天才たちが魅了され、人生のすべてを賭けて挑み、そして敗れ去ってきた。 その難問の「ポアンカレ予想」が証明される。 宇宙の果てはどうなっているのか。宇宙はどのような形になっているのか。 そして、宇宙がとりうる複数の形が初めて明らかになっていきた。 世紀の難問を解いたのはロシアの数学者グリゴリ・ペレリマン(41)。 この学者、その功績により、数学界最高の栄誉、フィールズ賞の受賞が決まったが、 受賞を拒否してしまう。 そして、受賞賞金ももらわず、失踪する。 宇宙の仕組みに気づいた学者。 人とは、いっさい接することのない日々。 学問の迷宮に入りこんでしまった人間は、そのあと、どのように生きればいいのか。

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