2009/02/02(月)01:10
■1月のこと・・■
昨年、父が亡くなったこともあり、正月らしい行事はできないこともあったので、家で年末年始を家で過ごすことはやめて、静岡県の御前崎のホテルで、新しい年は迎えた。
父の葬儀のあとは、年末の仕事の忙しいことに加え、
父の49日や、墓への納や、父の死に付随する遺産処理の手続きなどで、ただただ慌ただしい日々が過ぎていった。
御前崎のホテルの部屋からは、海からあがる初日の出を見ていた。
御前崎は、半島なので、夕日が沈むのも、朝日があがるのも、両方見ることができる。
太陽は、海から、上がり、海に沈んでいく。
そんな、景色を、ぼんやり眺めていた。
昨年の年末から、今年の元旦にかけては、ホテルで、そんな過ごしかたをしていた。
ところが、鎌倉の自宅に帰ったあとだった。
正月の三が日を過ぎたあたりだ。
また、縁者が亡くなったのだ。
急な電話で、深夜、車を走らせ、病院へ向かうような出来事があった。
そして、またもや、死の場所へ立ち会うことになったのだ。
骨を拾うことを、毎月のように行うことになってしまった。
つい、数日前に会って、話をしていた人間の死だった。
このようなことが続くと、生も死も、
実は境が曖昧なうえ、ほんとうにすぐ近くのものでもあり、
ふと、足をすべらせた拍子に、誰でもが、向うの世界へ行ってしまうという危うさを、感じずにはいられなかった。