■アトムおじさんの備忘録(3)■
* * * * *『脳を天才にする! 勉強法必勝バイブル』吉田 たかよし著 講談社「正しい勉強は、究極のアンチエイジングでもある。まず、脳はうまくメンテナンスすれば65歳ぐらいまで、適切に鍛えれば80歳まででも成長させることができる。これを実践しているのが政治家だ。彼らはハードな生活を送っているのに、身体的にも、脳機能的にも驚くほど健康だ。むしろ、年を取るごとにパワーアップしている。これは勉強のおかげだ。政治家は毎朝、食事をとりながら、官僚から法案や政策についてレクチャーを受け、様々な議連や政策研究会にも所属、さらに週に数回は各界の学者たちを招いてレクチャーを受けている。こんなことを70代まで継続し、反復する職業は学者と政治家くらいだ。だから、政治家は、年を取っても論理的に判断し、構想を練り、それを人に訴える力を維持できるのだ。また、勉強によるアンチエイジングの効果は、脳だけでなく、全身にも表れる。実際、政治家には、年齢よりも若い人が多い。これも、勉強が全身を若く保つ効果があるということの証だ。脳が人間の体に果たしている役割は大きい。その影響は、2つのルートをたどって全身に及んでいる。一つは、神経を介してのルートだ。脳は、神経の中枢として命令を下し、全身を動かしている。もう一つは、ホルモンを介してのルートだ。全身の細胞はホルモンの量で大きく左右される。脳は、自分でホルモンを作り出すし、体の別の部分に「ホルモンを作れ」と指令を出すこともある。つまり、脳はホルモンのコントロールンセンターとして、全身の状態を管理しているのだ。実際、脳から全身に命令を送る機能が衰えると、体はどんどん老化していく。反対にしっかり鍛えていれば、神経とホルモンを介して、全身を活発な状態に保つことが可能だ。医師である私が追求するのは、このように「脳をパワーアップさせて、全身も健康になる勉強法」だ。人体の構造上、脳に良いことと、体に良いことは、ほとんど一致している。」 * * * * *振り込み詐欺というのがある。しかし、その犯罪の存在を知っていて、なおかつ金融機関の職員に振り込め詐欺の可能性があると忠告されたにもかかわらず、3割もの人が実際に送金を行っている。どうしても残る。この3割の人の存在について考える。 * * * * *映画「フーテンの寅さん」の口上。暇なときに、いくつか憶えている。「結構毛だらけ猫灰だらけ。見上げたもんだよ屋根屋のフンドシ。見下げて掘らせる井戸屋の後家さん。」「上がっちゃいけないお米の相場、下がっちゃ怖い柳のお化け。馬には乗ってみろ人には添ってみろってね。」「ヤケのヤンパチ、日焼けのナスビ、色は黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよ。」「そうかそうか、草加、越谷、千住の先だ。」「四角四面は豆腐屋の娘。色は白いが水臭い。四谷赤坂麹町、チャラチャラ流れるお茶の水。粋な姐(ねえ)ちゃん立ちしょんべん。」「驚き、桃の木、山椒の木。ブリキにタヌキに蓄音機。」「巡り会いが人生ならば、素晴らしき愛情に巡り合うのもコレ人生であります。盛者必衰、会者定離、会うは別れの始まりとは、だれ言った。眉と眉のこのインドウ、お嬢さん、あなたここが素晴らしく輝いております。いい愛情に恵まれておるかもしれない。しかし。月に群雲、花に風。一寸先のおのれが運命、わからないところに人生の悲しさがあります。とかなんとか言って、四角い顔したオヤジ、出鱈目言ってやがると思っているでしょう。本当言うとコレ口からでまかせ。でもね。長い間この商売をしてメシを食っていると、百に一つは当たることがあるんだよ。」しかし・・。いいなあ、このいかがしさ・・・。(笑) * * * * *口上は韻をふむ。英語の詩のように。韻をふむ言葉は、真似をしたくなる。口ずさみたくなる。「驚き、桃の木、山椒の木。ブリキにタヌキに蓄音機。」エドはるみの笑いは、「ぐー」で韻を踏むのが特徴。 * * * * *2008年2月1日に警察庁が去年の犯罪統計を発表。殺人の認知件数は1,199件で平成3年の1,215件を下回って戦後最低を記録している。現代は、実はもっとも殺人事件の少ない年。映画「三丁目の夕日」の舞台となった昭和33年の殺人発生数は2,683件で、その半分以下の数字。人口は3割ほど増えてる。殺人以外の強盗、放火も、それぞれおととしの10%前後も減少している。殺人以外の強盗、放火も、「三丁目の夕日」時代より少ない数字。また、戦前の統計を見ると、現在よりも、小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していたことがわかる。 * * * * *